株の配当金を狙った長期投資を実体験を踏まえて研究。

 英国がEU離脱するかどうかを問う国民投票が近づいてきた。


 で、なんでか日本の株式が売られて、それも当のイギリスより売られているらしく、毎度のことながら勘弁してもらいたい。


 何を読んでも、誰に聞いても、離脱は経済的にマイナスという話だけど、もともとプラスのない人、あっても感じられない人には関係ない話だろう。


 どこの国でもそうなんだろうけど、プラスがあるなら一部で取り込まずに、きちんと分配するなりなんなりして、恩恵を感じられるようにしておかないと、当然不満はたまる。


 幸いなこと、かどうかは分からないが、投票に法的拘束力はないらしいから、結果がどうあれすぐに離脱ということはなさそう。


 大したことにはならないかなと、タカをくくっているが、さてどうなりますか。


 今後のプランとしては、円高株安方向に振れれば、底堅いところをごめんなさい売り。


 で、落ちる企業を応援買い。


 全てこける大荒れ相場になれば、方針をリセットして本来の優秀企業集中投資へと切り替える。


 特に高値を維持していて、現在とても手が出せないようなところが急落してきたら、そりゃもう雄叫びをあげて突撃だ。


 実弾があるかどうかは不明、というか甚だ心許ない。


 まあ、ポートフォリオのなかで資金配分をうまく変えてやりくりだ。


 と、準備万端のフリをしているが、実は結構ビビっている。


 あんまり急激な変動は、ホント勘弁してほしい。


 精神衛生上、よくありません。



 今年も忙しい時期がやってきた。


 株主総会招集通知が届き、業績にざざっと目を通して、状況を確認。


 問題を起こしている企業は、問題を認識して再評価。


 保有していていいかどうか、保有比率をどうするかを考える。


 今年は一社、最後の議決権行使で売却してお別れすることにした。


 不祥事に低いパフォーマンス、目標未達で目標が下がり、何のための目標かいなと思っていたが、社長はずっと続投で変わる気配もなし。


 もう長い付き合いであるが、ここらでええかなと。


 材料でも出れば株価も上がるだろうけど、そういう会社の頑張りとあまり関係のないところでどうこうするのは、どうでもいいので、ここでスパッと決断。


 保有していて楽しくない企業は、株価下落で対処のしようがないので外す。


 ポートフォリオに組み込んだ企業は、事業に大きな魅力を感じたり、経営理念に共感したりしたから組み込んでいるのであって、それは大抵の場合ずっと同じ。


 保有を楽しくなくさせるのは、ひとえに会社の代表者である。


 無能、無知、傲慢、不公正、無責任、真摯さの欠如、感じてしまえばもうゲンナリ。


 昔読んだ本で、(パフォーマンスの悪い経営者は)最大のイヌになっている、と表現していたものがあったと記憶している。


 これも1つの参考に。


 多くはないけれど、他にいい投資先はあるのだ。



 最近、某知事の経費が問題にされ、世間を騒がせている。


 納めた税金が、私的に流用されたり無駄に出費されたりでは、都民も納得できないだろう。


 (↑ あ、都民と書いたら、どこの知事かバレるぢゃん。)


 知事に限らず、金庫を預かる者には、他人のお金に手を付ける誘惑は常につきまとう。


 そしておそらく、他人のお金ほど気軽に楽しく使えるものもない。


 自分の金では絶対乗らない一等客席、私的には絶対泊まらないロイヤルスイート、高級料亭での食事もそう。


 これらは往々にして、他人のお金だからできることであろう。


 自治体の場合、税金という形で納付したお金であるから、厳密には個々の都民のお金ではない。


 それでも都民は怒っている。


 この様子を見ながら、思うことがある。


 それでは、私企業のトップが同じことをするのは問題ないのか。


 投資を始めて初めて気付いたことだから、多くの人間は気付かずにいることだろうが、実は私企業、特に上場されている企業には、より直接的に我々のお金が入っている。


 株式を保有すればもちろん、保有していない場合でも、各種の保険に入れば保険会社を通じて保険料が株式にも回るし、預金は銀行を通じて株式、社債、貸出金となって企業に入っていく。


(追記 各種の年金もそう。これはより分かりやすい例だ。年金基金の投資先の企業の無駄遣いで、自分の年金が脅かされるとしたら、どうだろうか。お約束の分散投資が行われているとはいえ、投資先の個々の企業では、資本の分担をしていることに変わりはない。株主として、一言言いたくなるのではないだろうか。)


 オムロン創業者の立石一真が言うところの、「企業は社会の公器である」という言葉の一側面である。


 最近は異次元の金融緩和とやらで、日銀がETFを買っているが、こちらは公金が多くの企業の株式を保有することで私企業を支えていることになるだろう。


 つまり、私企業といえども、会社の株式の多くを握り事実上のオーナー社長であっても、会社のお金は他人のお金だ。


 投資経験の中で、一社、赤字を垂れ流しているにもかかわらず、CEOが某知事同様にファーストクラスで移動し、ロイヤルスイートに宿泊していたことがあった。


 当然のことながら既に売却済みであるが、その事実が書かれた本を読んで大変に腹立たしかったことをよく覚えている。


 しかし、多くの人間は、自分のお金や自分の所属する社会の公金が、このような形で使われていることにすら気付いていない。


 もちろん、絶対にこのような出費をするなと言うわけではない。


 それぞれの事情で効果があるなら、出費しなかった場合をはるかに上回る利益をあげられるなら、それは合理的であるからやってもらっていい。


 しかし、パフォーマンスも上がらないのに、ましてや損失を与えながらやるようなものでは決してないはず。


 某知事の問題は、実は私企業の方でこそ問われるべき問題だ。


 なぜなら、そのお金はより直接的に我々のお金だからだ。


 虚栄心を満たすであろう出費は、基本的に身銭をきってやるべきもの。


 自分のポケットから出せないなら、他人のポケットにも手を入れてはいけない。


 取締役や監査役、その他、企業経営に携わる人間は、薄汚い手が伸びてきたら、平手でピシャリと叩いて引っ込めさせないとだめだ。


 そして、一般人も社会の仕組みを理解し、金庫番たちの不都合な真実に気付かないといけない。


 知らないところで抜かれているのに気付かない。


 世の中にはそういうことがよくある。


 マイナス金利導入の影響が少しずつ出てきているようだ。


 銀行は迷惑そうな顔をしているみたいだが、金利差、利回りの差で収益をあげるわけだから、当然といえば当然。


 しかし、預金者の立場からすると、現在銀行から日銀に向けられた怨嗟の声こそ、銀行にそっくりお返ししたいものでもある。


 そりは今を遡ること約十年、銀行預金をおろそうとしたあんぽんたんが、ほぼゼロ金利の中でうっかり手数料を差っ引かれた時の感情と同じ類のものに違いない。


 金利がつかんどころか、元本が減ったやないかい!


 この時の感情こそが、あんぽんたんを株式投資に向かわせ、リーマンショックでケツの毛まで抜かれそうになって悶絶した元凶の1つなのである。


 そう、少なくとも自分の中では、とうの昔に実質マイナス金利になっていたのだ。


 心の底から言いたい。


 銀行よ、しっかりしてくれ。


 いや、もういいや。


 だってボクもう株主なんだむん。


 カネ減らすところには、おカネおいてやらないむーん!


(↑ 精一杯の嫌がらせのつもりでしょうが、多分相手には屁でもありません。それとあなたの資本も一部の銀行にまわっているので、愚かにも自分で自分にケチつけてるようなもんですな。)



 さて、商事、物産、住商と、ものの見事に不滅の赤字を刻み込んだうちの商社トリオであるが、ここまでの投資を振り返ってみたい。


 リーマンショックの最中、かねて気になっていた商社への投資を検討していたのであるが、資源がコモディティで価格も市況に左右されそうなことや、総合商社の名前のとおり総合力も考えて、二大商社の中から資源への傾斜が少ない三菱商事をまず筆頭候補にしてみた。


 そして、三番手以降から分散投資の意味合いも込めつつ、メディアに強いとされ映画のエンドロールでよく名前を見る住商を選択。


 ちょびちょびと買い足しつつ反騰を辛抱強く待った。


 そうこうするうちに、住商が資源へ投資することを決定し、あんぽんたんはこう思った。


 あれれ、石橋を叩いても渡らない住商が、資源投資を始めたよ。


 そういうことなら、こっちも本気で資源を取りに行かなきゃねー。


 そして、資源最強商社の三井物産へと手が伸びた。


 思えば、住商も自分も石橋どころか砂の橋を、ルンルン気分で口笛を吹いて踊りながら渡っていたに違いない。


 ここにきての資源大暴落、赤字トリオの完成である。


 んが、しかし、赤字は出したが、自分のポートフォリオは痛んでいない。


 ここがキモであろうが、商社はそもそも万年割安株で、それほど買い上げられていないし、リーマンショック後の暴落で買っていたので取得額が低いのである。


 赤字を出しても笑って見ていられるのは、こういうわけ。


 あくまで、今のところ、ではあるが。


 ふっふっふ、赤字を出した商社経営陣よりも、一介のあんぽんたんの方が勝ったね。


 と、妙な優越感を抱くのであった。


(注、当然のことながら、世間的には完全に負けてます。)


 住商は今が資源投資の絶好機だったろうに、損失処理に追われて残念。


 資源に限らず、他がこけてバタバタしている時に、悠然と余力十分で投資に向かう企業が強い。


 これは普段から気にして見ておくと、企業観を養ったり、自分の投資に生かしたりと勉強になること間違いなし。


 今後については、それほど心配はしていない。


 投資事業は資源だけではないし、ここからが総合力の見せどころのはず。


 日本全国良い子の学生さん憧れの優秀な商社マンが、きっと取り返してくれるはずだ。