株の配当金を狙った長期投資を実体験を踏まえて研究。

 リートの破綻第一号、ニューシティ・レジデンスの民事再生計画案が決まったようです。


 外資系ファンドのローンスターグループを割当先とする第三者割当増資により、再生債権の弁済資金60億円を調達すること。


 ローンスターグループによる投資口の公開買付(買付価格は1口当たり35000円)を行い、既存投資家に売却機会を与えること。(なお、最終市場価格は14200円)


 ニューシティの役員交代及び資産運用会社の交代を行うことが決定され、これから裁判所の認可を受けます。


 また、この再生計画認可決定後は、5年以内に再上場を目指すそうです。(認可は今年8月に東京地裁から受ける予定)







 最終市場価格で購入したチャレンジャーさんは、大笑いですね。


 簿価約46万円、現在の価格算定でも35000円を1万4200円で叩いて買ったわけですから。


 なお、投資法人の負債は、100%弁済されるそうです。


 民事再生法適用で初めてだそうです。


 優良物件と賃借人を抱えて、キャッシュが入ってくるはずなのにおかしいとは思っていましたが、なんてこったい!


 借金が返せないから破綻したはずなのにね。


 破綻もSE○のような再生不可能完全破綻と、ニューシティのような再生可能な破綻があるようです。


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 はい、泣くに泣けないSE○の完全破綻で、金太郎氏も投資を初めてからドキドキの初体験です。


 つくつくほ~し。(←泣いています。)


 以下、平成21年4月2日付の広報から引用。







 当社は、平成21年1月19日付の東京地方裁判所における民事再生手続開始決定後、同月28日に当社をご支援いただけるスポンサーの公募を行わせていただきました。その結果、同年2月6日に1 次入札、デューデリジェンスの後、同年3月6日に2次入札を締め切り、スポンサー候補として一定のご支援をいただける企業からの入札をいただきました。また併せて、各分野の専門家の御指導のもと、人員削減を実行する等できる限りの経費削減を行い、会社の体制や事業内容を見直すなど、懸命に再生計画の策定にあたってまいりました。しかしながら、昨今の景気悪化に起因する社会情勢変化のスピードは我々の想像を遥かに凌ぎ、望みを託していたスポンサー候補からの支援では、裁判所や監督委員にご納得頂ける再生計画を策定することが出来ませんでした。かかる経緯で、誠に遺憾ながら、同年3月27日に東京地方裁判所から再生手続廃止の決定がなされました。今後当社は、東京地方裁判所の監督のもと、清算されることになります。関係者の皆様方に対しまして、多大なるご迷惑をおかけしましたことを、重ねてお詫び申し上げます。







 いや~、昔の山一証券の破綻で、御迷惑をおかけいたしましたの紙切れ1枚で済まされたと竹田和平じいじが怒っていらっしゃいましたが、うちにも届くんでしょうかね~。


(以後、大企業には懐疑的で、御自分が応援したいと思う規模の比較的小さな企業へ分散投資を行っていらっしゃる模様です。四季報の大株主欄で、よくお名前を拝見します。)


 ってか、この御時世なんで、PDF書類をホームページにアップして終わりとか。w


 同社の経営を少し振り返ってみますと、予兆というか、ちょっと嫌な予感がしたことはありました。


 何かと言うと、暴風雨の吹き荒れる中、社長が一族の若社長に交代したことです。


 「大丈夫かいな」と一抹の不安がよぎったのですが、こんなときだけ大的中。ww


 で、民事再生手続きの申請であっさり退陣。 (/;_ _)/


 かわいそうに就任早々の幕引きで、三日天下とはまさにこのことですね。


 好景気で悪いところも見えないくらいによくなって、経営陣も油断しちゃったのかもしれません。


 破綻までに、終始、後手後手に回った感じです。


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 いくつか経営破綻企業を取り上げました。


 赤字続き、無配が多い、営業キャッシュフローのマイナス、やたらと高い経営成績、多額の有利子負債、経営者が好景気に大借金で事業を拡大、扱う財やサービスが高額で非日常的、法令遵守意識が薄い、内部統制ができていない、などの特徴が思い浮かびます。


 予測不可能な規模の需要や資金が蒸発し、厳しいことを言うのはかわいそうな面もあるのですが、それでもやっぱり経営破綻企業の経営は、どこかがおかしいです。


 投資の失敗と同じく、経営の失敗には必ず理由があると思います。


 そして、その最大の理由は、経営者にありそうです。


 難しい事業である場合、特に経営者の安全運転や事業ポートフォリオに対する見識が問われますし、簡単な事業である場合でも、そこからはみ出て難しいことを始めるとアウトです。


 好景気に積極的にリスクをとりにいく経営者は、特に注意をしておかなければならないと思います。


 ピーター・ドラッカー氏の言葉どおり、リスクは基本的に回避するものでとりにいくものではないからです。


 また、好景気にとるリスクは、不景気にとるリスクよりも規律が緩みがちになる点で、より危険だからです。


 自分の能力や運、事業に対する過信も、かなり危険です。


 破綻企業の経営を今から振り返ってみると、勉強になることが結構あるのではないかと思います。


 投資する側としても、次の好景気でヘマをやらかさないよう、気をつけるべきことを意識しておきたいところです。







<覚えておきたい偉大な先人のお言葉>


 天国へ行くのに最も有効な方法は、地獄へ行く道を熟知することである。


 ニコロ・マキャヴェリ


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 またまた上場企業の破綻が出てしまいました。


 次々と破綻している不動産関係ですね。


 長期投資で成功しようと思ったら、失敗しないことを念頭に置くべきでして、逆説的ですがそのためにはまず失敗をたくさんしておくことだと思います。


 誰しも失敗は嫌なので成功の方にばかり目を向けるのですが、こういう破綻企業について勉強しておくことは、最悪の失敗を避ける上で参考になると思っています。


 今回はJリートのスポンサーということで、以前に書いたリートの問題点も理解できる格好の材料です。







 例によって、2008年春の四季報からデータを引用してみましょう。


 うまくいかなくなった時より、うまくいっている時の経営指標を見ておく方が勉強になると思います。


(うまくいかなくなった時に去るのは、長期投資では最悪のやり方だと思います。うまくいってないのは誰でも知っており、株価も大幅下落した後だからです。問題はそこでもトコトン応援して回復を待てる企業体かどうかでしょう。そもそもそういう企業しか投資対象にすべきではないですし、信頼できない投資対象に投資してしまったなら「縁切り」です。最終的には、破綻を覚悟で「死が二人を分かつまで」をやるしかないでしょう。バフェットおじさんの教えは、この覚悟で死にそうにない優良企業を選びなさいということだと思います。)







<時価総額> 916億円(10/31)


<財務>(百万円)
総資産       270435
株主持分       61058
株主持分比率     22・6%
資本金        19277
利益剰余金      20981
有利子負債     179713


<指標等>
ROE   28・4%   予20・1%
ROA    5・6%   予 4・5%


<キャッシュフロー> 億円
営業CF   292  (▲538)
投資CF  ▲354  (▲ 56)
財務CF   244  ( 639)
現金同等物  313  ( 137)


<業績>(百万円)
        売上高   経常利益  利益    1株益(円) 1株配(円)
連04・11   23828 3231  1701  3284   313記
連05・11   72743 8466  4546  7566   700
連06・11  169313 19100 10948 17479 1700
連07・11予 136200 21100 12300 17575 1800
連08・11予 145800 23000 13200 18861 1800~
                                 2000


<特色>
 不動産ファンドを中核にアセットマネジメントや調査分析など投資家向けサービス展開


<増益>
 08年11月期は不動産預かり資産(期初8000億円台)は開発案件竣工、REITの拡大、新ファンド組成が効き期末1兆円の大台超えか。管理手数料、成功報酬が拡大。人件費、利払い増こなし最終増益。


<開発>
 みなとみらいのホテル開発案件はスターウッドと運営委託契約締結、10年開業へ。新ファンドでは不動産保有企業の売却や一般事法の土地売却にも対応図る。







 はい、またまた四季報の予想には涙が止まりませんね。ww


 投資を初めた頃は右も左も分からず、こういった予想や分析もプロがやっている以上、かなり信頼できるものだと思っていました。


 でも、右も左も分からないのは、誰でも同じようです。


 因みに、この時の四季報の同じページには、不動産(マンション)販売を手がけていたダイナシティが記載されていました。


 1ページ独占で破綻企業が出て、おめでたいですね。


 ダイナシティは社長が麻薬使用で逮捕されて、ライブドアが資本参加してきたと思ったらまたまた社長が逮捕されて、ドタバタしているうちに最後は破綻と最悪の企業でした。


 こんなところに投資したら、大切なお金がダイナシティ………お粗末。

 (>_<)







<覚えておきたい偉大な先人のお言葉>


 誰だって、誤りを犯したいと望んで誤りを犯すわけではない。


 ただ、晴天の日に、翌日は雨が降るとは考えないだけである。


 ニコロ・マキャヴェリ


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 救難信号の出ているS○Sですが、良い反省材料ですので色々と書き残しておきたいと思います。


 お陰さまで、民事再生法の勉強などもさせてもらっています。


 記事を書くネタを提供してもらって、かなりの有り難迷惑です。w







 さて、まずは1年前の2008年春の四季報からデータを拝借してみましょう。


 買った判断が著しくおかしかったのかどうか、少し振り返ってみます。







<時価総額> 124億円(10/31)


<財務>(百万円)
総資産       24313
株主持分      11013
株主持分比率    45・3%
資本金       7245
利益剰余金     1769
有利子負債     8390


<指標等>
ROE   18・6%   予18・3%
ROA    7・2%   予 8・3%


<キャッシュフロー>
営業CF   1188 (▲1539)
投資CF  ▲2087 ( ▲208)
財務CF   1144 ( 2222)
現金同等物  6121 ( 5876)


<業績>(百万円)
       売上高   経常利益  利益    1株益(円) 1株配(円)
連03・9  10831 ▲ 409 ▲1361 ▲73・8   0
連04・3変  8199   464   332  17・5   3
連05・3  21271  1965  1445  74・4  15
連06・3  13894 ▲1300 ▲1592 ▲74・0   0
連07・3  22033  1335  2091  91・5  25
連08・3予 23600  2060  2020  84・2  25
連09・3予 26600  2350  1600  66・7  25


<特色>
 半導体製造用の洗浄装置でトップシェア。脱フロン化にも対応。太陽電池製造装置も展開。


<改善>
 半導体洗浄装置は国内伸び悩むが、多槽式・300ミリ対応機種を軸に韓国・台湾向け伸長。太陽電池製造装置も寄与着実。液晶子会社非連結で採算改善。営業益伸長。子会社売却特損消える。09年3月期は太陽電池ライン一括販売貢献し続伸。


<参入>
 標準化実現の新洗浄装置を拡販強化。半導体の銅配線形成装置分野に参入、11年にも出荷し量産ラインへの採用狙う。







 四季報の予想には、涙が止まりません。www


 これからは、無視していきたいと思います。


 03年と06年に大きな損失を出しており、ここからも難しい事業であることがうかがえます。


 06年は売上高が激減していますが、今回も売上高が一気に激減しました。


 太陽電池という新ビジネスに賭けたのですが、市場が爆発する前に企業が爆発した格好です。


 ただ、株主持分比率はそんなに悪くないですね。


 まあ、この後、大赤字で一気にすっ飛ぶんですが。 (ToT)


 赤字の後で利益剰余金は少ない感じですが、現金もそれなりに抱えてますし、やはり今回の異常な落ち込みが主原因ですかね。


 あっという間に経営破綻に追い込まれましたから。


 ただ、半導体製造装置といえば、最大手は東京エレクトロン。


 その東京エレクトロンの株主持分比率は、70%はあったと思います。


 同社の配当性向は20%前後で、配当利回りもとても悪いですが、自社の事業の特徴をよく知って安全運転をしていたのがどちらかは一目瞭然です。


(S○Sの場合、08年3月期に減益で1株益が2・4円にもかかわらず、配当を12・5円も出していました。これでも07年の25円の半分に減配しているのですが、07年の1株益が91・5円と絶好調だったことから、誤った配当政策を選択し(好景気に浮かれて自社ビジネスの特徴を忘れた)、投資家にも過ったアナウンスを垂れ流した可能性が大きいです。)


 それから、悩ましいのがROEの高い数字。


 誰かさんは、ものの見事に引っ掛かりました。www


 配当政策も今から振り返ってみると、内部留保に回して負債を圧縮しておいた方が良かったんでしょうね。


 まあ、今回のような落ち込み方ですと、それでも市場に踏み止まっていられたかどうかは分かりませんが。


 それから、安定して配当がされているかというのも大事ですね。


 配当は現金の流出を伴いますから、少なくともそれだけの現金を調達してこないといけません。


 安定配当というのは、良い事業を見つける上で重要だなと再認識。


 因みに、20年減配のない企業として、信越化学と武田薬品が新聞で取り上げられていたと思います。


 さすがに優秀企業だけのことはありますね。(後者は手前味噌で恐縮です。w)


 最後のポイントは時価総額、あるいは資本金。


 特に難しい事業の場合、ある程度の企業規模は必要だなと痛感しています。


 また、新興企業については、魅力を感じて資金を振り向けることはあっても、1社に多くを張り込むべきではないと思っています。


 多少買って事業と経営を見ていますが、面白いものはあっても、残念ながら大手企業以上に確信を抱ける企業には、まだ出会えていません。


 ここだと思えるものが見つかれば、少し多く突っ込んでもいいかなと思っていますが、まだまだそれを判断するには経験不足もいいところ。w







 民事再生法は、現経営陣のもとで経営再建を図る手続きで、債権者のご温情にすがりつつなんとかかんとか事業を継続させてもらうことができるかもしれません。


 ただ、大幅な増資となると既存株主の持分は大きく毀損します。


 また、実質的には破綻しているのですから、何を行うにしろ株主より債権者の利益が優先されるのは当然でしょう。


 寛大な処置と優しいスポンサーの出現を待つばかりです。


 企業が民事再生手続きを申請しますと、株価は大暴落して売らせてもらえません。


 今回も発表後1日目がストップ安、2日目には既に100%近く下落していました。


 こうなってしまったら、まな板の上の鯉でふんぞり返って、ひたすら良いお裁きを待つしかないのかなって感じです。


 売るのもバカらしいですしね。


 完全破綻を免れ、少しでも持分が残るのなら、今後の経営は無借金で資本を厚~くしてやってもらいたいです。


 ファナック並みの安全運転が望ましいですね。







<付記>


 今回、破綻の原因が売上高の激減によるものであり、取引先や社会の信頼を損ねたことによるものでなかったことは1つの救いでしょうか。


 売るものがあって誠実な経営をしてくれさえすれば、一時悪くても周りの助けを借りて必ず復活できると思います。


 今後は手元資金の流出を防ぎ、時間と戦いながら債権者に再建計画を了承してもらい、再建への道筋をつけるタフな時間を過ごすことになりそうです。


 今後どうなるかは不透明ですが、また何か起きれば記事にしてみたいと思います。


 願わくは、企業が再生する過程と株主の権利の移り変わりについて、経験させてもらいたいところです。


 必ず帰ってこ~い!







<覚えておきたい偉大な先人のお言葉>


 ほとんど内容を知らず、特に確信を持つ理由もない企業に投資を広く分散させることでリスクを限定できると考えるのは誤りである。人間の知識と経験には明らかに限界がある。個人として完璧に理解したと思える企業は1度にせいぜい2、3社を超えることはまずない。


 ジョン・メイナード・ケインズ


 分散投資を行う場合でも、ケインズのこの言葉は肝に銘じておくべきです。手持ちの企業群の中から、自分自身が確信を抱いているものと、単に興味が出てお付き合いしてみたくなったもの、あるいは、単に応援してあげたいという気持ちで保有するものとは、厳格に区別をしておくべきです。資金を集中すべきは、もちろん、確信を抱いている企業です。







<さらに付記>


 2009年4月2日付の広報によると、スポンサー探しも破綻ちまちた。 (>_<)


 株券は紙切れです。 orz


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