株の配当金を狙った長期投資を実体験を踏まえて研究。

 2013年4月26日終値ベース、時価総額1000億円以上の今期予想高配当利回りランキング。(SBI証券のスクリーニング検索による)


1  アコーディア・ゴルフ       5・10
2  あおぞら銀行           4・25
3  東燃ゼネラル石油         3・97
4  NTTドコモ           3・85
5  信金中央金庫           3・85
6  日本航空             3・79
7  中部電力             3・78
8  住友商事             3・71
9  キヤノン             3・65
10 資生堂              3・60(1・44)

11 中国電力             3・60
12 大東建託             3・56
13 ユニーグループHD        3・51
14 SANKYO           3・46
15 丸紅               3・44
16 エーザイ             3・39
17 大日本印刷            3・38
18 旭硝子              3・36
19 HOYA             3・34
20 伊藤忠商事            3・32

21 武田薬品工業           3・32
22 NTT              3・31
23 三井物産             3・19
24 第一三共             3・16
25 オートバックスセブン       3・08
26 日本電気硝子           3・08
27 JXホールディングス       3・07
28 アズビル             3・05
29 平和               2・95
30 日立工機             2・91


31 池田泉州HD           2・90
 ↑ 資生堂の大幅減配により実際の30位


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続き


 4月も底堅く株価が推移し、配当利回りは若干下落しています。


 リスクを取りやすくなったらしく、資金が株式市場に入ってきているようです。


 (長期投資家にとっては、リスクを取りにくい環境です。)


 全般に時価総額が増加しているため、見慣れない企業さんもランクインしてきています。





 10位にランクインしている資生堂が、本日、年間配当予想を50円から20円に大幅に減配し、株価が急落していました。


 従って、資生堂の今期(14年3月期)予想配当利回りは、1・44%に下落です。


 うちのポートフォリオでも、脇がためのなでしこ企業として組入れています。


 株価も戻ってきていたところで、ちょっと残念。


 赤字も計上するようで、いただけません。


 減配自体は、ずっと配当性向が100%を越えており、稼いだ利益以上に配当していたので、予想する向きもあったと思います。


 こういうことになる可能性もあるので、きちんと利益を確保した上で、その利益の範囲で配当がなされているかというところも注意すべきなのでしょう。


 ディフェンシブ株なので、踏み止まってくれるかなと思っていましたが、大幅減配はがっかりです。





 赤字と減配の原因の1つが企業買収だったと思いますが、少し思うところを書いておきたいと思います。


 資生堂の場合はアメリカのベアエッセンシャルの買収でしたが、買収したものの思うように利益が出ずに後で巨額の損失を計上する例が散見されます。


 これは我々投資家がよくやる失敗と同じで、そういう意味では、失敗した経営者には親近感を抱く部分もあります。


 しかし、我々は自分の金でやっているのに、経営者は人様の金でやっているので、やはりこういう失敗はいただけませんし笑ってすますわけにはいきません。


 失敗の原因はいろいろとあるのでしょうが、企業買収が成功するためには、買収先の事業がよい事業であることと買収額が相応の値段であることの2つが必要なのだと思います。


 値段の面については、さすがに経営者もプロなので、ある程度高い安いの判断はできているはずです。


 しかし、買収先の企業が将来的にきちんとキャッシュフローを生み出せるよい事業なのかという点については、経営判断が甘い場合が多いのではないかなと思います。


 ことに後になっての、最終赤字を伴うほどの巨額損失の計上は最悪です。


 経営者の立場になると、自分に企業買収して成長を買いたいという事情があるように、売る側にも売りたい事情があることを忘れがちになるのではないかと思います。


 私が投資で経験してきたように、利益を生まない事業をいくら安値で買ったところで、安物買いの銭失いにしかならないのです。


 放っておいても利益を生む良い事業は、通常は誰も手放したがりませんし、仮に手放す場合にも買いたいライバルが大勢出てきて買収金額も高額になるでしょう。


 これは高値づかみの危険と隣り合わせです。


 それほどでもない事業を買収する場合(多くの場合はこれでしょう)、この事業をうまく経営していく魔法使いが買収する側である自分たちの中に存在する必要があります。


 思いつくところでは、例えば、ソフトバンクのボーダフォン日本法人の買収。


 孫さんの手腕で、外資が手放したがっていた事業が良い事業に変身。


 かなり前の話になりますが、信越化学のアメリカ塩ビ事業の買収。


 うちの金川のじっちゃまが、卓越した経営判断と手腕で素晴らしい事業に育成。


 それから日本電産の行ってきた買収。


 うちの永守のおじちゃまが、卓越した再生手腕で利益を生み出す事業に。


 こういった感じで成功する買収の裏には、必ず買収先の経営を上手に管理できる魔法使いがいます。


 自分の投資先の経営者(あるいは投資先の企業にいる人材)が、このような卓越した魔法使いであるのかどうかは、よく見ておく必要ありです。


 改めて企業買収は本当に難しいなと感じています。


 やる能力や価値がなければ、やらないという判断も立派な判断の1つでしょう。


 信越化学の事業ポートフォリオを見たときに感心したのですが、塩ビ事業に加えて展開している事業の利益率が、塩ビ事業よりも良かったです。


 ああ、投資ポートフォリオの強化もこのようにすべきなんだと、つまり基本としている事業や企業よりも良いと判断できる事業を加えていくべきなんだと、そう金川のじっちゃまに教わった気がしました。


 企業買収や事業ポートフォリオの展開は、長期投資の勉強にも役立ちます。


 日頃から意識してみていると、良いヒントを与えてくれると思います。