株の配当金を狙った長期投資を実体験を踏まえて研究。

 時価総額1000億円以上の今期予想高ROEランキング。(SBI証券のスクリーニング検索による)


                    ROE        自己資本比率
1  グリー              58・43      50・73
2  DeNA             48・49      60・86
3  スタートトゥデイ         47・54      57・74
4  日本オラクル           46・22      53・37
5  ヒューリック           39・42      14・55
6  カカクコム            36・85      63・53
7  大東建託             34・03      26・44
8  日本航空             33・46      35・72
9  ソフトバンク           33・10      19・12
10 サンリオ             32・98      41・69

11 ゼンショーHD          32・18      16・24
12 エムスリー            31・34      73・48
13 ファーストリテイリング      25・10      58・96
14 丸紅               23・47      16・61
15 サイバーエージェント       23・07      33・0
16 ヤフー              22・14      82・77
17 楽天               21・89      11・93
18 パーク24            21・72      38・04
19 ニトリHD            21・49      65・33
20 コスモス薬品           21・39      36・57

21 シップヘルスケアHD       20・87      26・72
22 平和               20・66      27・72
23 伊藤忠商事            20・53      20・96
24 DIC              19・62      15・10
25 いすゞ自動車           19・50      34・24
26 日本たばこ産業          19・46      44・56
27 ABCマート           18・85      76・48
28 ネクソン             18・82      73・79
29 横浜ゴム             18・50      32・32
30 アンリツ             18・25      48・46


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続き


 今期予想利益でみた高ROEランキングです。


 現在儲かっている、好調な企業がランクインしているのではないかと思います。


 バフェットじっちゃまによると、高いROEを財務レバレッジをかけずに(高自己資本比率で)達成している企業を探すというのが、1つの方法です。


 この形式面に加えて、時流に乗って出てきた新興企業や流行に乗って儲けている企業は、注意深く事業や経営を見るといった形で、実質的な評価もする必要があると思います。


 これがなかなか難しいところですが、古くから続いている老舗企業を探してみるとか、自分や周りの人の生活との関わりを考えてみるとか、経営者が信頼できる人なのかをみるといった感じで、いろいろな面から企業を見てみることが大事なのかなと考えています。


 こういった実質面での評価を抜きにして、浮ついた気持ちで儲かりそうだと突撃すると、あいたたたたとなる可能性も高まるんじゃないかと思います。w


 儲かっていることは誰でも知っているので、株価もそれなりに高いことが多いですから。


 逆に言えば、その企業の本質的な力、保有資本に対してどれくらいの利益を稼ぐ力が備わっているかを意識しておけば、一時的な減益によって株価が暴落した時に、ニコニコ顔で仕込みを行なえるということになりますね。





 ROEは資本の効率性を見る指標で、長期的な投資成績にも影響してくる重要な指標です。


 高い方がいいですが、一時期に高くても長期的には低落傾向をたどるのが通常のようです。


 効率の悪い新規事業に手を出してみたり、ライバル企業との競争に巻き込まれたりといったことも影響するのでしょう。


 高成長を謳歌したヤフーも、30%を超えていたROEが20%前半に低下し、最近、若い新社長に交替していました。


 高いROEを維持していくのは、なかなか大変なことのようです。


 事業の性質、経営陣や従業員の能力といったところから、高いROEに持続可能性があるのか見極めることも大事なのでしょう。


 数字的には7%を超えていれば、一応、株式としての体裁を保っているとされているようです。


 うちの投資先の住商では、資本コストを7・5%と弾いており、これを株主を納得させられる最低ラインの数字としています。


 ROEがこういった数字を下回るようだと、株式会社としての体をなしていない、株主に対して責任を放棄しているとみなされても仕方ありません。


 赤字に至っては、言語道断です。


 ちなみに、日本企業の平均でいうと、おおよそ5~10%の間で推移していて、現在7%くらいだったと思います。


 長い目で見れば業績が落ち込む時期もありますし、株価との関係もあるので一概には言えませんが、最低10%を稼ぎ出す力のある企業というのを意識してみるといいんじゃないかと思っています。





 自己資本比率の方は、30%程度あれば安全とされているようです。


 が、これも状況次第で変わる数字であり、巨額赤字を連発して資本をすっとばせば、ああっという間に低下してしまいます。


 ですので、事業の性質・内容や、代表取締役を始めとする経営陣、従業員の能力といったところが、形式的な数字以上に大事なのです。





 ランクイン企業を見ますと、やはりIT、ソーシャルゲームといったキーワードが真っ先に浮かんできます。


 この他、製造小売もそうですね。


 総合商社やいすゞ自動車からは、新興国というキーワードも導けそうです。


 なんと破綻から復活して再上場した日本航空がランクインしています。


 かろうじて破綻は免れましたが、損失を被った身としては複雑な気分です。w


 世界の航空産業でもトップクラスの収益体質になったようですが、現在は税金を免除されているようなので、純利益は高い下駄を履いているものと思います。


 この点は、注意が必要でしょう。





 最後に高いROEと株価との関係ですが、先に触れたように、儲けていることは誰でも知っているので、株価は既に上昇した後のそれなりのお値段ということになるかと思います。


 ただ、現在のような不景気の状態において、どういった企業が高収益をあげているのかということは知っておくべきでしょう。


 個別の要因で値下りした時に、魅力を感じているのであれば買えばいいですし、景気が回復してきたときにポートフォリオの組み替え先としてチェックしておくことは大事ではないかと考えています。


 ランクイン企業でも、数年前はこれほどのROEを達成していなかったところもあります。


 スタートトゥデイとかサイバーエージェントがそうで、金融危機後は株価も大きく下げて大チャンス到来中でした。


 このように、現在はそれほどでもないんだけど、将来的に高いROEを達成しそうな企業を掘り当てれば、後々大きく化けるということになります。


 ROEは変わらずとも、極端な悲観から収益を過小評価されているような場合、具体的には高いROEで株価収益率(PER)が低い場合にも、悲観から楽観に変わる過程で大きな株価上昇を見込めると思います。


 事業の性質などを考慮に入れながら、叩き売られてはいるが自分が魅力を感じる事業を仕込んでおけばいいのでしょう。