株の配当金を狙った長期投資を実体験を踏まえて研究。

 日経平均は265・28円安の8611・31円。


 下落幅は今年最大を更新したようだ。


 自動車株は底堅いかと思いきや、なかなかの下げっぷり。


 その他の輸出関連株も軒並み下落。


 うちのポートフォリオも打撃大なり。w


 ほんのわずかであるが、ぼちぼち実弾を撃ち込み始めている。


 じっくり腰をすえていきたいところ。





 アメリカでフェイスブックが上場した。


 上場初手から時価総額でトヨタを除く日本企業をごぼう抜き。


 買う気はまったくないけど、そういう新興企業が存在するアメリカの底力にはびっくり。


 SNSといえば日本でもミクシィが上場しているが、ずるずると値を下げている。


 ソーシャルゲームも、稼ぎ方が社会問題になって最近は軟調。


 ミクシィの方は、1株の株価が200万を超えてた頃もあり、株価が何を評価して何を織り込んでいるのかさっぱり分からなかった。


 ソーシャルゲーム2社の方は、株価ではなく実際の事業に対して、何がどうなってこの桁違いの収益力が生まれるのか、分からなかった。


 最近の株価の動きや事業展開を見ていると、いろいろと納得いくこともあって勉強になった。


 新興企業というのは、株価と事業の両面から注意してみる必要があるように思う。


 あやふやな期待感と熱狂から株価が高すぎることがあり、事業が社会と折り合いをつけられない場合には事業モデルそのものが成り立たない場合も出てくる。


 今後も気を付けておきたい。


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続き


 ソニーがずるずると株価を下げている。


 金融危機後に分散投資の1つとして買い、思い入れの強さから縁切りもできずに保有を続けているが、本や雑誌を読むにつけ、ソニー君の捉え方に大きな誤りがあったのではないかと反省している。


 今や、利益の柱は金融とソフト事業になってしまっているけど、売上高の規模で見れば5兆円弱あるエレクトロニクスが圧倒的。


 売上の比率でいえば、このエレキが全売上の70%近くあったと思う。


 つまり、ここをどうにかしないと復活はありえない。


 ところが、歴代CEOはこの分野を理解していたのか、甚だ心もとない方ばかり。


 新社長さんもゲーム部門出身でハード事業に半分かかっているものの、基本はソフト事業。


 つまり、どう見ても適切な人事がなされてきたように思えない。


 前CEOは、「ソニーの音楽や映画といったコンテンツは、アップルもサムスンも持たない最大の強み」と宣っていたようなんだけど、その強みとやらは全くもって生かされていないどころか、足を引っ張った形跡あり。


 よく使われる「ハードとソフトの融合」という企業戦略は、新社長さんご出身のゲーム部門では当てはまる。


 任天堂を見れば分かるように、マリオやゼルダといったキラーソフトを抱え、そのソフトの進化にあわせてWiiやDSといったハードを開発する。


 任天堂のソフトは任天堂のハードでしか遊べず、そこに各ソフトメーカーが便乗して一緒に稼ぐという形で、見事にハードとソフトが融合している。


 しかし、その任天堂の本質はソフト事業にあり、魅力的なソフトの開発により既存ハードでは体験できない価値を提供しているからこそ、ハードとソフトの融合がある。


 現に、魅力的なソフトを提供できなかったと、少なくとも消費者にそう判断された3DSでは立ち上げに失敗してしまった。


(個人的には、Miiという内蔵通信ソフトは十二分に楽しめるものであったし、3Dの方も興味のある消費者はいたようなので、これは販売戦略の失敗で必ずしも開発自体が失敗したようには感じていない。)


 ところが、ソニーのソフトである映画・音楽といったコンテンツは、ソニーのハードでしか価値がないと呼べるものではない。


 アップルでもサムスンでもハード自体はどこの企業さんのものでもよく、そうでなければかえって困る類のものだ。


 そもそも「愉快ナル理想工場ノ建設」を目指したソニー君の本質は、任天堂と異なりハード事業の方にこそあったはず。


 ハードとソフトの融合をやりたいのなら、まずソニーという企業の本質自体をソフト事業中心に組み替え、さらにそのソフトは既存のハードでは価値がなく、特定の消費者にとってなくてはならないものを創り出し、その上でそれに合わせたハード開発を行う。


 素人目に見て、こんな事業展開はエベレストに登るよりも困難に見える。w


 投資家的には、最高峰の山を死の危険まで冒して登る企業よりも、50センチくらいのハードルをどっこらしょとまたいで越えていく企業の方がいい。


 確かに、研究開発型の企業というのは難しい事業だと思うし、だからこそ安定的な収益源としてのソフト事業を持って事業の強化を図るというのも分からなくはない。


 しかし、それは本来のハード事業がしっかり機能していてこそ。


 また、ソニーは強固なブランド価値をもった企業であり、他の企業よりハード事業の経営のハードルはよっぽど低かったはず。


 企業活動の焦点がぼやけ、経営トップにそれが分かる人間がおらず、さらにそれを正すこともできないとなれば、今後もエレキの際限ないリストラが繰り返され、「やっぱりハード事業はだめでした」なんてなトンチンカンなことになりはしないだろうか。


 とまあ、こんな具合にやきもきしている。


 以前の経営陣の顔ぶれが大きく変わってないなら、時期を見てポートフォリオから切り離す予定である。


 簡単な事業での凡庸な経営はそれほど害にならないが、難しい事業で並以下の経営をされると必然的に赤字を出して事業が傾く。


 この企業への投資も、本当に勉強になった。


 人は成功よりも失敗から多くを学ぶものである。w