株の配当金を狙った長期投資を実体験を踏まえて研究。

 「Mr.金川千尋 世界最強の経営」という本を読んだ。


 信越化学の金川会長のことを書いた本だ。


 読めば読むほどに、金川会長の超人ぶりが伝わってくる。


 本当にすごい経営者だ。


 ただ、それと同時にこんな疑問も抱いた。


 誰がこの名経営者に代わりうるというのだろうか。


 御高齢の経営者というのは、基本的に好きではない。


 自分がいなくなっても大丈夫なように経営をしているのか疑問を持っているからだ。


 名経営者であればあるほど、この疑問は大きくなる。


 バフェットじいじのバークシャー社については、この疑問は解消している。


 信越化学については、この疑問は完全には解消していない。


 信越化学の事業は、市況に左右され相当に難しい舵取りを要求されるはず。


 そのために、なかなかこれと思う若くて有望な後継者を見出せないのかもしれない。


 個人的には、経営者よりも企業体や事業に確信を持てる方がいい。


 これは好みの問題。


 でも、この本を読んで、ますます敬服してしまった。


 今すぐに金川会長が辞められても、10年は大丈夫なようにしていると思うし、この財務体質はちょっとやそっとではびくともしないはず。


 ということで、撤退した銘柄の資金を振り向けて株主に。


 そう、これで私もスーパー経営者のボス(の1人)である。


(注:金川会長はボスは株主と言うてはります。つまり、1株でも持てば、この怪物経営者のボスになれるのです。株式投資って、本当に凄いですね。)


 じいじ、頑張って100年でも1000年でも価値を高め続ける企業にしてくだされ。


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続き


 信越化学は、投資を始めたばかりの何年か前、直江津(だったと思う)の工場が爆発したときに、その対応を見ていて優れた経営の存在に気付いた。


 対応が素早いこと、素早いこと。


 しかも、それが実に的を得た対応で、こうしたらいいのにと思うことをきっちり認識して対応策を打ち出していたと記憶している。


 以来、どのような会社なのかと興味を持っていたら、本や新聞記事を読むにつけ、素晴らしい会社であることを認識させられっぱなし。


 この素晴らしい会社を育ててこられた金川会長の先代社長が素晴らしい人格者で、金川会長を抜擢した先見の明のある人であったらしい。


 金川会長は、今も感謝しているそうだ。


 先日、コマツの坂根会長の「ダントツ経営」も拝読したが、坂根会長の先代も素晴らしい人物で、経営改革の道筋をある程度つけて坂根会長に経営者の座を譲ったという話だった。


 名経営者を生む土壌には、このように業績的には目立ったところはないが、とんがった人物を包み込む寛容さを持ち、人格的にも優れた先代経営者の存在があるようだ。


 公正で寛容で人格的にも優れた経営者ならば、例え在任中の業績に目立ったところがなかったとしても、経営を引き継ぐ後継者に恵まれる可能性がある。


 気になる企業の経営交代の時は、特にこのことを思い出してみるべきかもしれない。


 変化の芽を嗅ぎ取れれば、とっても良い投資につながると思う。