株の配当金を狙った長期投資を実体験を踏まえて研究。

 日経平均が調子よく上がる中、我が(ア?)ホールディングス保有企業の1社がお寒いことに。


 ……SUMCO。 orz


 今期予想最終赤字幅拡大。





 赤字660億円!


 (゜▽ ゜;)  寒ッ! (←思わず血の気の失せる顔)





 前回の赤字発表で、寒COじゃんなどと余裕のギャグをかましたら、とんでもないお返しがきた。


 単結晶ソーラー事業も、収益確保が困難と判断して撤退とか。


 そして、赤字を出す時のお約束、繰延税金資産の取り崩しも赤字拡大に貢献。


 (/;_ _)/  ナニソレ!?


 我が投資先ながら、巨額の赤字をタラタラと垂れ流す様は非常に見苦しい。


 希望退職まで募って、なんじゃそれって感じだ。


 日経新聞によると、危機前に50%以上あった自己資本比率も、30%台半ばにまで急降下してきよった。


 金融危機前に株価は6000円を越えていたこともあったが、この頃に買って漬け込んでいる投資家さんは、本当にお気の毒だ。


 今回でウミを出し切って、戻ってくれるといいのだが……。


 自分はまだなんとか笑っていられる範囲であるが、でもやっぱり勘弁して欲しい。w


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続き


 さて、SUMCOと信越化学を見ながら、投資について思うところを書いてみたい。


 どちらも半導体シリコンウェーハで世界首位を争っている。


 そのシリコンウェーハであるが、市況品であり自社で値を決められる類のものではないようだ。


 この点が自社ブランドを持ち、他社との差別化によって、ある程度の価格設定の自由を許された企業との違いで、好況のときは大きく儲けられるが、不況で値が崩れ出すとさあ大変である。


 従って、経営判断には慎重さが求められ、かつ迅速な意思決定が必要となる。


 かなり難しい事業だと思う。


 そして、この難しい事業の舵取りを巧みに行い、この大嵐の中、安定的に事業を行っているのが信越化学。


 いつもいつもいつもいつも感心させられてしまう、金川千尋会長のいる会社である。


 SUMCOを保有しているから、より一層感じてしまうことでもある。


 例えば、上に書いた太陽電池用の単結晶シリコンにしてもそう。


 金川じいじは、始めからやらないという投資判断をしていた。


 減価償却も好景気の時に短い年数でどんどん進める。


 不景気が来た時には償却が終わり、利益の足を引っ張ることもない。


 そして、両社の経営の巧拙は、株価にも現れている。


 信越化学は7000円から下落して底をはっているものの、4000円台をキープ。(暴落前の最高値が9000円強)


 配当も維持だ。


 さて、次の好景気が来たとする。


 SUMCOは大回復するかもしれない。


 個人的にはそう信じているし、金川会長もシリコンウェーハ事業の将来性は認めていらっしゃるので、自分も保有を続けている。


 だが、果たして安心して保有を続けられるだろうか。


 仮に売りを考えたとしたら、どこで売り抜ければいいのだろう。


 そう、この手の会社に投資することは、非常に難しいのだ。


 こういう難しい投資は、ファンドや優秀な上場企業(こういう企業の株式を保有してバックアップする側)に任せるべきで、個人投資家の長期投資では基本的に大きなポジションを傾けない方がいいと思う。


 精神衛生上も、よろしくない。w


 恐らく、長期の投資結果も芳しくないものになるだろう。


 うまく売り買いできれば、変動の大きさを逆手に取ることは可能だろうが、あえて難しいことにチャレンジする必要性は大きくない。


 これがいつも身につまされる、難しいことにチャレンジすることの愚である。





 シリコンウェーハは、川下の需要家である韓国企業が非常に強く、だんだんと価格影響力を増してきているようだ。(確か、こういう指摘を日経新聞の記事で読んだ記憶がある。)


 そのせいからか、日の丸半導体にもしっかりしてもらわないといけないと、信越化学がエルピーダメモリに出資をしていたと思う。


 元気な韓国企業に安うに買い叩かれて、大赤字というのも釈然としないところ。


 SUMCOは今回の特別損失で事業構造改革をして、ウェーハの価格が改善しなくても利益がでるようにするそうだ。


 赤字は社会に不要な企業とのシグナル。


 ここらで止めないと、シャレにならんぞぅ。








 私の投資体験から何かを得ようと思ってきて下さる方は、以下の点も注意しておくとよいと思う。


 優秀な企業は、不景気に対する備えが好景気の時にできている。


 従って、反転攻勢も素早い。


 不景気になったらば、好景気に備えた対策を進める。


 逆に、そうでない企業は、不景気になって不景気対策をする。


 好景気になってから慌てて儲かりそうなところへ投資を拡大する。


 そして、また不景気が来て、拡大した投資のツケを払う。


 一般の投資家とやることが同じなのだ。


 もう一点は、企業のゲッターロボ的合体形態。


 合体で強くなるのは、ロボットの世界の話。


 現実には、もうあか~んとされた事業の合体が多く、経営の統合も難しい。


 シナジー効果なんてのは、対等合併では特に出にくいのではないだろうか。


 基本的には、1社単独で生き残り、優秀な業績を残していける企業への投資が良いと思う。


 先の不確実な投資の世界で、難しいことは、なるべく避けるにこしたことはない。





 ことのついでにもう1つ


 この手の会社って、本当に先の見通しが甘い。


 好況の時のイメージが抜けないのか、甘い見通しを立てては後で下方修正する。


 半導体関連の会社に投資して潰れた経験のある私であるが、そのときもアマアマの見通しで結局潰れた。w


 半導体全般に気を付けておくべき事柄かもしれない。