株の配当金を狙った長期投資を実体験を踏まえて研究。

 金融危機を経て、社長が交替した企業が多数ある。


 ドラッカーの本にトップの承継に関する一文があったので(『ドラッカー365の金言』122ページ)、要点を抜き出してみたい。





 やり直しのきかない最も難しい人事がトップの承継であり、それはギャンブルであるが、行ってはならないことは簡単である。

1、やめていく人のコピーを後継にしてはいけない。コピーは弱い。

2、18年間トップに仕え、自身で決定したことが何もないという側近も注意。自分で決定する意欲と能力のある人が、補佐役としてそれほど長く留まることはない。

3、早くから後継と目されてきた人物も避けるべきだ。多くの場合、成果が必要とされ、評価され、失敗もおかしうる立場に身をおくことのなかった人である。見た目はよくても成果をあげる人ではない。

 トップ承継において前向きな方法は、これから数年で何が最も大きな仕事になるかを考え、候補者の実績を見て、組織のニーズと候補者の実績を合わせることである。





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続き


 さて、日本の優秀企業であるトヨタ自動車と信越化学工業では、一見すると、ドラッカー先生にやってはいけないとされたトップ人事が行われたかに見える。


 トヨタの章男社長は、最初は心配したけど、今はやってくれるのではないかと期待している。


 一連のリコール問題の責任を取る形で、自分の報酬減額をしてフェアな態度を示していらしたし、作業着を着用して現場重視の姿勢が伝わってくるところも好ましく感じられた。


 信越化学の方はどうだろう。


 当初はガチ鉄壁の人事かと思ったが、ドラッカー先生の述べていることも正しいと思う。


 ただ、当面は会長が支えていくので、仮に補佐役の域を出ることができない場合でも、大きな問題はないのだろう。


 会長が完全に経営から離れた時、真価が問われると思う。


(といっても、会長も新社長も既にご高齢であるから、次の態勢をつくるための布陣なのかもしれない。)


 ところで、ドラッカー先生も指摘していない「お話にならないトップ承継」というものもある。


 記憶しているところでは、教育産業の某企業で行われたトップ承継がそうだ。


 何年か前、某大手電機メーカーSニー君の出身をトップに招いたはいいが、教育産業であるべきことか、女性問題が噴出してえらい騒ぎになった。


 異業種出身で事業を理解しているのか不明な人間、しかも、人間的にも問題のある人物を招き入れてしまった点で、大きな失態だったと思う。


 そもそも、社内で人材育成を行っていたのか疑問も残る。


 これは悪い意味で印象に残ったトップ承継だった。


 と同時に、他社に害を及ぼす人物を輩出した某Sニー君、大好きな企業であるが、本当に大丈夫かと、とても心配している。


(↑ 内緒でこっしょりポートフォリオに組み込んでしまっている。また失敗が増えるかもしれない。ww)


 ちなみに、トップの承継も含めた人事に確実な正解はないようだが、ドラッカー先生の話によると「自分の息子をその人のもとで働かせたいか」を基準にするとうまくいくそうだ。


 長期保有の投資家も同じ基準か、あるいは「その人のもとでお金を働かせたいか」を基準にすればいいだろうか。


 分かっちゃいるが、ついつい山っけが……。w


 ともあれ、日本企業の未来を背負う新社長さん頑張れ!


 特に、うちの投資先の新社長さん頑張れ!w