株の配当金を狙った長期投資を実体験を踏まえて研究。

 2006年3月期から2010年3月期(予想)まで配当を維持していた、日経225種企業の今期予想DOE(株主資本配当率)を調べてみました。


 株主資本は最新の数字を用い、今期予想配当を株主資本で割って100をかけて算出しています。(単位は%)




水産
 日本水産          4・46
 マルハニチロ        2・73

建設
 コムシスHD        1・72
 大林組           1・46
 清水建設          1・77

食品
 日清製粉G         1・86
 明治HD          2・09
 日本ハム          1・34
 サッポロHD        2・42
 アサヒビール        1・68~1・76
 キリンHD         2・29
 宝HLD          1・90
 キッコーマン        1・92
 味の素           1・84
 ニチレイ          2・41
 JT            3・21

繊維
 日清紡HD         1・51

パルプ・紙
 北越紀州製紙        1・85
 日本製紙グループ本社    2・10

化学
 日産化学工業        3・76
 日本曹達          1・24(06年3月期無配)
 信越化学          3・00
 日本化薬          3・18
 花王            5・25
 資生堂           5・75

医薬品
 協和発酵キリン       2・10
 武田薬品工業        6・95
 アステラス製薬       5・45
 大日本住友製薬       2・15
 塩野義製薬         3・69
 中外製薬          4・48
 エーザイ         10・22

石油
 昭和シェル石油       5・15(赤字で資本が減少している点に注意)

窯業
 日本板硝子         1・86

非鉄・金属製品
 東洋製カン         0・36

機械
 日本製鋼所         4・30
 クボタ           2・92

電気機器
 ソニー           0・87
 京セラ           1・67
 太陽誘電          0・87
 キヤノン          5・06

造船
 三井造船          2・19

自動車
 スズキ           1・04

精密機器
 テルモ           2・04
 リコー           2・51

その他製造
 凸版印刷          1・92

小売業
 セブン&アイHD      2・88
 高島屋           1・15
 イオン           1・63
 ユニー           1・48
 ファーストリテイリング   7・84

銀行
 りそなHD        28・33(債務超過から脱出したばかりで資本過小)
 千葉銀行          1・71
 横浜銀行          1・96
 ふくおかFG        1・24
 静岡銀行          1・33

保険
 三井住友海上        1・81
 損保ジャパン        2・70
 東京海上          1・88

その他金融
 クレディセゾン       1・69

不動産
 三井不動産         1・89
 住友不動産         2・00

鉄道・バス
 東武鉄道          2・38
 東京急行電鉄        2・03
 小田急電鉄         2・27
 京王電鉄          1・49
 京成電鉄          1・26
 JR東日本         2・46
 JR西日本         2・03

陸運
 日本通運          2・18
 ヤマトHD         2・01

倉庫
 三菱倉庫          1・07

情報・通信
 NTT           2・11
 KDDI          2・71
 NTTドコモ        4・77
 NTTデータ        2・93
 ソフトバンク        1・22

電力
 中部電力          2・78
 関西電力          3・01

ガス
 東京ガス          2・70
 大阪ガス          2・29

サービス・卸売
 ヤフー           3・03
 東宝            1・79
 セコム           3・44~3・65
 コナミ           4・09


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続き


 DOEは株主資本の何%が配当に回っているかを見る指標です。


 株主資本利益率(ROE:純利益を資本で割って算出)と配当性向(1株配当を1株利益で割って算出)を高めると、数値が上昇します。


 例えば、株主資本利益率が10%で配当性向が20%の企業のDOEは、0・1×0・2×100=2で2%となります。


 株主資本利益率が高ければ、配当性向0%で利益を全て内部留保に回し、再投資でブクブク転がしても良いです。


 つまり、DOE0%でも問題はありません。


 もっとも、配当は一応株主還元の目安ともなっているので、大抵の企業は利益が出れば配当を出しています。


 従って、一応ですが、DOEの高い企業は、効率的に資本を使って高い利益を出し、株主に配当として還元しているということが言えると思います。


 これに対して、配当を維持していてもDOEの低い企業というのは、株主資本を無駄遣いしている可能性が高いです。


 好きな企業なのであまり書きたくはありませんが、ソニー君ですね。


 もともと資本に対する配当の割合が低いから、これだけ赤字を出したれても配当を維持できていた、とも言えそうです。


 腐っても鯛ならぬ赤字でもソニー君、でも屋根より高いブランド力の割に経営には疑問符といったところでしょうか。


 復活して欲しいですが、黒字転換でちょっと良くなったぐらいでは復活とは呼べないでしょう。


 復活したというには、米アップルやマイクロソフト、韓サムスンと並んで恥ずかしくないところまでもっていく必要があると思います。


 頑張って欲しいところ。


(経営陣が黒字を出したくらいで「復活」と言いたれたら、暴れてしまいそうです。w)


 赤字を出さず株主資本利益率(ROE)が一貫して高ければ、DOEが低いことはあまり気にしなくても良いと思います。


 以上を前提として、投資先を見るときに、参考にしたらいいんじゃないかなと思う企業があります。


 現時点で、以下に数社。


 信越化学、花王、武田薬品工業、キヤノン、テルモ、セブン&アイ、ファーストリテイリング、ヤフー


 他に、日本製鋼所、京セラ、資生堂とセコムも見ておくと良いと思います。


 日本製鋼所は、ここ5年ほどの間に素晴らしく良くなっていますが、その原因を考えてみることは大事だと思って入れてみました。


 京セラは日本航空再建の切り札、稲盛じいじの創業した会社です。


 KDDIも稲盛じいじが設立に関わった企業ですね。


 KDDIもNTTドコモと共に、見ておくとよい企業でしょう。


 長期投資において重要なのは、価値と価格の差を見つけていくことであり、これらの企業より自分が事業内容をよく理解している企業であり、割安であるという確信を持つ企業であれば、そちらに投資した方が良いでしょう。


 アメリカのニフティフィフティブームでは、こういった優良企業がガンガン買い上げられ、後から群がった投資家は痛い目を見たはずです。


(崩壊後をバフェットじいじは、ハーレムに放り込まれた若者の気分だったと回想しています。w)


 これらの企業はその事業や経営において、素晴らしい特質を備えていると考えられますが、株価が高い時に他の人と一緒に群がったのでは、あまり意味がないということです。


 逆に、きちんとした確信もないのに、割安であるというだけで買ってしまうと、同じように痛い目を見ると思います。


 基本は、良い事業を安く、もっと安く、さらに安くです。


 これらの企業は、投資に一定の基準(規律)を与えてくれると思います。


(外れる度合いが大きい程、投資が難しくなっていきます。素人個人投資家は、あまり難しいことをやったらあきまへん。w)