株の配当金を狙った長期投資を実体験を踏まえて研究。

 日経225種採用銘柄のうち、2007年からのサブプライムショック、リーマンショックで配当金の減らなかった企業です。


 期間は2006年3月期からで、今期2010年3月期の予想も含めています。


 予想は四季報2010年新春版を参照し、最低の予想を基準にしています。(例えば、0~4なら0を基準)


 増配を含め、配当金の減らなかった企業を赤で表示しています。


 記念配当、特別配当をしていて配当落ちになったものは、減配と考えずカッコ内に注記しました。


 無配転落は、その可能性のあるもの(予想が0~となっているもの)も含めて、青で表示しています。







水産
 日本水産マルハニチロ

鉱業
 国際石油開発帝石

建設
 コムシスHD、大成建設、大林組(但し、特別配当落ち)清水建設、鹿島、大和ハウス、積水ハウス、日揮

食品
 日清製粉G明治HD(再編がらみでデータ少ない)日本ハムサッポロHDアサヒビールキリンHD宝HLD(但し、記念配当落ち)キッコーマン味の素ニチレイ(但し、記念配当落ち)JT

繊維
 東洋紡、ユニチカ日清紡HD、帝人、東レ、三菱レイヨン

パルプ・紙
 王子製紙、三菱製紙、北越紀州製紙(但し、記念配当落ち)日本製紙グループ本社

化学
 クラレ、旭化成、昭和電工、住友化学、日産化学工業日本曹達(但し、06年3月期無配)、東ソー、電気化学工業、信越化学三井化学(10年3月期無配転落可能性あり)、三菱ケミカルHD、宇部興産、日本化薬花王、富士フイルム、資生堂

医薬品
 協和発酵キリン武田薬品工業アステラス製薬大日本住友製薬塩野義製薬中外製薬エーザイ、第一三共

石油
 新日本石油、昭和シェル石油、新日鉱HD

ゴム
 横浜ゴム、ブリヂストン

窯業
 日東紡(但し、10年3月期配当維持の可能性もあり)、旭硝子、日本板硝子、住友大阪セメント、大平洋セメント(10年3月期無配転落可能性あり)、東海カーボン、TOTO、日本ガイシ

鉄鋼
 新日本製鐵、住友金属工業、神戸製鋼所(10年3月期無配転落可能性あり)、JFE、大平洋金属

非鉄・金属製品
 SUMCO日本軽金属三井金属、東邦亜鉛、三菱マテリアル、住友金属鉱山、DOWA、古河機械金属、古河電工、住友電工、フジクラ、東洋製カン(但し、記念配当落ち)

機械
 日本製鋼所オークマ、コマツ、住友重機械工業、日立建機、クボタ荏原、千代田化工建設、ダイキン工業、日本精工、NTN(記念配当落ちあるも、10年3月期配当維持の可能性あり)、ジェイテクト、日立造船(ずーっと無配)、三菱重工業、IHI

電気機器
 ミネベア、日立製作所(10年3月期無配転落の可能性あり)東芝(10年3月期無配転落の可能性あり)三菱電機(10年3月期無配転落の可能性あり)富士電機HD(10年3月期無配転落の可能性あり)明電舎(10年3月期無配転落の可能性あり)、GSユアサ(05年3月期、06年3月期無配)、NEC(09年3月期無配転落、10年3月期復配予想)、富士通、OKI、パナソニック、シャープ、ソニー(09年3月期特別配当は落とすも、25円配当維持)、TDK、三洋電機(06年3月期以降無配)、ミツミ電機、アルプス電気パイオニアクラリオン横河電機(10年3月期無配転落の可能性あり)、アドバンテスト、デンソー、カシオ計算機、ファナック、京セラ太陽誘電、パナソニック電工、キヤノン 、東京エレクトロン

造船
 三井造船、川崎重工業

自動車
 日産自動車いすゞ自動車、トヨタ自動車、日野自動車(10年3月期無配転落の可能性あり)三菱自動車(ずーっと無配)、マツダ、ホンダ、スズキ富士重工業

精密機器
 テルモ、コニカミノルタ、ニコン、オリンパス、リコー、シチズンHD

その他製造
 凸版印刷、大日本印刷(減配あるもわずか)、ヤマハ

商社
 双日、伊藤忠商事、丸紅、豊田通商、三井物産、住友商事、三菱商事

小売業
 Jフロントリテイリング、三越伊勢丹(経営統合で08年3月期以前のデータなし)、セブン&アイHD高島屋、丸井G、イオンユニーファーストリテイリング

銀行
 新生銀行、三菱UFJ、りそなHD(再編がらみでデータ少ない、07年3月期以降、10円配当維持)、中央三井、三井住友FG、千葉銀行横浜銀行(但し、特別配当落とす)ふくおかFG(再編がらみで、データ少ない)静岡銀行、住友信託銀行、みずほ信託銀行、みずほFG

証券
 大和、野村HD、みずほ証券、松井証券

保険
 三井住友海上(再編がらみで、データ少ない)損保ジャパン東京海上、T&DHD

その他金融
 クレディセゾン

不動産
 三井不動産、三菱地所、平和不動産、東急不動産、住友不動産

鉄道・バス
 東武鉄道東京急行電鉄小田急電鉄京王電鉄京成電鉄JR東日本JR西日本

陸運
 日通ヤマトHD

海運
 郵船(11年3月期無配転落の可能性)、商船三井(10年3月期無配転落予想)川崎汽船(10年3月期無配転落予想)

空運
 ANA(10年3月期無配転落予想)JAL(………もう何も言うまい)

倉庫
 三菱倉庫

情報・通信
 スカパーJ、NTTKDDINTTドコモNTTデータソフトバンク

電力
 東京電力(70円から60円に減配)、中部電力関西電力

ガス
 東京ガス大阪ガス

サービス・卸売
 電通、ヤフー、トレンドマイクロ(減配あるも大きくはない)、東宝(ずっと特別配当、重複した記念配当落ちあり)東京ドーム(07年1月期無配)セコムCSKHDコナミ


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<感想>


 調べてみて意外だったのが、ソニー君です。


 25円配当を維持していて、腐っても鯛という感じです。(腐ってもというのは、ちょっと失礼ですが)


 他にも、銀行、保険、不動産で減配が少ないのは、ちょっとした驚きでした。


 もっとも、今回のショックでは、日本の金融システムや不動産バブルに原因があったわけではなく、こういったセクターへの影響が軽微だったことも理由の1つなのでしょう。


 仮に日本でバブルが生じていれば、タダでは済まなかった可能性も高いですね。


 もっとも、225種の手堅い企業と異なり、好景気にすっぽんぽんで踊った企業さんは、タダでは済んでいませんが。


 株価だけはバブルが弾けたくらい下がっちゃいましたけど、その分、良い配当利回りで株式を購入できたとも言えそうです。


 電気、自動車は無配転落も多く、日本のお家芸も新興国の出現と共に、衰退の兆しが現れているのかもしれません。


 それぞれに生き残る道を見つけて、踏み止まって欲しいところです。


 東電は本来なら赤色で表示されるはずでしょうが、地震の影響もあるのでしょう。


 青色で表示した無配転落企業は、市況に左右され株価の下落も大きいものが多いと思います。


 こういった企業で高い投資収益を出すことももちろん可能ですが(株価は現時点の業績に大きく左右されますので、価値と価格の差が大きいものもあると思われます)、それは若干難しい投資法になると思います。


 暴風雨の中、これでもかと買い進める胆力を要求されるからです。


 業績が落ち込んで赤字を出したれるような企業も多いでしょうから、将来必ず好転するという一見無謀に近い確信も必要です。


 ちなみに、さわかみファンドは、こういった企業にこそ投資妙味が大きいと見ているようで、いくつかの企業につき、ガンガン投資比率を上げていました。


 私もこれと思う企業で少し挑戦してはいますが、資金面、情報分析面で劣る個人投資家の投資法としては、あまり褒められたものではないでしょう。


 この手の投資対象は売り時も考えておく必要があると考えられ、さわかみファンドのような思い切った投資比率は、なかなかとれません。


 この点では、赤で示した減配のない企業が、より簡単に良い投資ができる可能性が高いと思います。


 もちろん、それぞれの事業にリスクはあるので、過信は禁物です。


 また減配はなくても、ソニー君のように赤字を出しているところもあり、注意が必要です。


 日経新聞で20年間減配のない企業として紹介されていたのが、信越化学工業と武田薬品工業でした。


 信越化学の方は、その大きな要因であるカリスマ経営者の金川じいじが既にご高齢で、去年の夏だったかに調子を崩されたという話も日経新聞に出ていたと思います。


 事業内容が難しいだけに、後継者問題は要注目です。


(事業内容が難しいというのは、シリコンウエハで同業のSUMCOを見れば分かると思います。景気変動の直撃を受け、赤字を垂れ流し無配に転落しています。)


 まあ、しっかりした方を選ばれるとは思いますが。


 武田薬品の方も、特許切れの問題が噴き出ていて、株価は下落しています。


 こういったことがあるので、仮に20年間減配がないとしても、過信は禁物ということです。


 自分がいいなと思う事業を見つけて、よく事業の特徴や経営者について理解することが大事ではないかと思います。


 後は、株価が下がった時を狙って買っていくと良いでしょう。


 配当利回りも高くなるので、一石二鳥です。


 仮に減配があっても、株価が下がってからならある程度織り込んでいるはずです。


 今回のように無差別の売り攻撃にさらされると、業績がそこそこ固くてもお構いなしですから、時間分散という視点も大事だと思います。


 ただ、上がっていってしまうと「しまった」となるので、どの時点でどの程度振り向けるか、その辺りの加減は難しいものがあります。


 全般に、ただ出てきた結果を漫然と眺めるのではなく、なぜ、どうして、株価との関係は、という疑問を持っていると、いろいろと見えてくるものも違うと思います。