株の配当金を狙った長期投資を実体験を踏まえて研究。

 三菱商事と住友商事の株価の動きが、対照的でおもしろい。


 商事の方は駆け上がっていったが、住商の方は足取りが重い。


 信用取引の貸借倍率を指摘しているニュースがあって、見てみたらなるほど、商事の貸借倍率は0・3倍台なのに、住商は12倍を超えている。


 つまり、商事には株価が高すぎるということで信用売がガンガン入ってきたが、無惨にも買い上げられてしまい、信用売をしていた売り方さんの買い戻しもあって、買い旺盛。


 株価も踏み上げ、踏み上げ。(クスッ ←たまらずもれる黒い笑い)


 一方、住商の方は、株価が低すぎるということで信用買がガンガン入ってきたのだが、全然上がっていかず。


 結果、買い方さんの大量売り戻しが待ち受け、株価も重いようだ。


 長期投資で短期的な需給を見ても仕方ないのだが、見ているとなるほどおもしろいもんだ。


 住商はこのうず高く積み上がった信用買い残をこなすまで、当分重~い展開かもしれない。


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続き


<住商のビジネス>


 中期経営計画GGプランが終了し、次のFOCUS'10に移行した。


 景気後退の影響を考慮しつつ、2年間で10%のリスク・リターンを目指すそうだ。


 住商のリスク・リターン経営では、株主資本コスト(株主が求めるリターン)を7・5%とし、最低限この数値を上回るような形で経営を進めている。


 このリスク・リターンの達成目標数値は、結果的にROEの数字として出てくる。


 GGプランでは15%を目標とし、実際には16%以上のROEを叩き出した。


 次の2年では、ROE10%を出すように頑張ってくれるということだ。


 今年のアニュアルレポートで、こういった具体的な数値目標や世界に展開するビジネスの詳細が書かれていて、大変面白く勉強になった。


 新興国でいすゞのトラックの製造販売はやるわ、コマツの建機の販売をやるわ、国内ではJCOMに関わっているし、ネットスーパーも立ち上げる。


 資源ではカザフスタンでレアアース回収事業を始め、ボリビアのサンクリストバル鉱山(銀や亜鉛、鉛を産出)の持分を100%握っている。


 マダガスカルでもニッケル鉱山プロジェクトが進行中。


 世界的にも、日本で収益の30%、米欧で31%、アジアその他で残りを稼ぐといった具合で、バッチリ分散(展開)してあっちゃこっちゃから稼いでくる。


 やっぱり商社のビジネスは面白い。


 いつぞやも書いたが、買わないまでも商社の動きに注意しておくと、投資のヒントをたくさんくれると思う。


 住商のアニュアルレポートは投資の勉強にもなる。(だって、商社のやってることが投資そのものだから)