株の配当金を狙った長期投資を実体験を踏まえて研究。

 本日付け日経新聞の1面「市場激震 揺れる企業」に、信越化学と我がSUMCOの減価償却の年数の違いが紹介されていた。


 それによると信越化学は3年、SUMCOは5年で減価償却を行っているようだ。


 信越化学はシリコンウエハー事業で今期黒字を確保の予定。


 対するSUMCOは、2010年1月期に1100億円の大出血継続を予定中だ。


 この差には、減価償却費の償却年数の差も絡んでいるとの指摘があった。


 年数が短い方が、さっさと減価償却費の負担から解放される。


 高い収益をあげている間に多くの償却を済ませておけば、いざ落ち込みが急になった時にも余裕をもって対応できるということだろう。


 信越化学の減価償却の年数が、シリコンサイクルとされる4年をまたがずに設定されていることは大変興味深い。


 信越化学は超優秀経営者、金川じいじが率いる日本の優秀企業だが、安定的な収益力の裏には様々な経営上の工夫もされているのだと改めて感心してしまった。


 ちなみに、我がSUMCOは縁切りもせずにガチホールド中である。


 業績の大変動を逆手にとってやれという、いつもの山っけが炸裂しているからだ。


 タラレバの域を出ないが、景気回復期には業績を大きく戻していくと思っている。


 この戻りの点では、信越化学を凌ぐのではないかと予想している。


 つまり、価値と価格の差は大きいと踏んでいる……多分。w


 しかし、信越化学とSUMCOで、売ることができないと言う条件でどちらか1つにしろと言われたら、間違いなく信越化学だろう。


 安心して保有していられるかという点において、両社には格段の差があるように感じられる。


 SUMCOには、半導体という業績変動の大きい事業でしかも専業というハンディ(メリット)もあるが、同じ事業分野でこっちは巨額赤字を出しているのに、向こうは黒字を確保しようかというのだから、これも仕方なし。


 またしても難しい投資にチャレンジしているわけであるが、さて結果やいかに。


(この手の投資法は、心臓に悪いので次の景気循環で止めにしようかとも思っている。w)


 ちなみに、どちらの会社も一時より株価が下落していたと思う。


 SUMCOの方は赤字継続もあって、ゴールドマンだったかが1200円の目標株価を設定していたと記憶している。


 一旦上がっていって、してやったりとニンマリしていたが、まだ買い場を与え続けてもらえるようで、甚だ有り難迷惑な話である。


 半導体シリコンウエハー事業自体は、将来性のある事業だと思う。


 来るべきユビキタス社会、周りの様々な物に限らず、人間の身体の中にもコンピューターが入り込むことだってあるだろう。


 太陽電池用シリコンにも事業展開ができ、いろいろと課題もあろうが、こちらも有望だと思っている。


株は配当金を狙ってTOPに戻る


続き


<メモ>


 現時点での半導体シリコンウェハー世界市場におけるシェアは、両社共に35%程度と互角。


 この際なので、両社で90%くらいとってもらいたいもんだ。


 SUMCOの方は上述の通り、経営上の問題もあってシリコンサイクルにおける業績変動の影響が株価を直撃するものと考えられる。


 変動幅(ボラティリティ)を逆手にとって買い進む方法は、かなりの胆力を要する。


 自己資本を垂れ流すので、PBRで見た割安性においても余裕を見ておいた方が無難だろう。


 ぶっちゃけ1倍割れたところから買い進むくらいのつもりがいいのかもしれない。


 これは非常に難しい投資法だと思う。


 構造的に赤字を垂れ流す企業には投資しない方が良いというのが、基本的な考え方。


 どこでショック死してしまうか、分かったものではないからだ。


 ただ、SUMCOは三菱住友系にコマツ系が合流しており、いざという時の資本の調達はあまり心配しなくてもよいと思う。


 好景気になっても油断は禁物。


 きっちり利益確定しておかないと、次のシリコンサイクルで痛い目を見る可能性が高い。


 もっとも、これはシリコンウエハーがコンピューターを搭載する高額品に使われることによるものとも考えられる。


 あらゆるところにコンピューターが搭載されるようになれば、シリコンサイクルの波も少しは平坦になる可能性がなきにしもあらず。