株の配当金を狙った長期投資を実体験を踏まえて研究。

 私の保有企業の1つ、S○Sが民事再生法の申請を行いました。


 投資家は金を無くすだけですが、従業員さんは職を失う可能性もあるわけで、この先が心配なところです。


 とりあえず反省材料として、思うところを書きます。







 経営破綻というのは、資金繰りの手当がつかなくなった状態でして、よくある例が借金が返せないっていう状態です。


 新たに資金調達してきて返せばいいはずなのですが、赤字で事業の先行きが不透明だと、資金の出し手がいなくて難しい。


 現在のような金融危機では、肝心の金融機関が本来の役割を果たさないので、資金面で余計なリスクを抱えます。


 結果、企業が突然死してしまいます。


 S○Sも、この先に返さないといけない債務の手当ができなくなっていました。


 ということで、手っ取り早くこの手の企業を避けようと思ったら、無借金企業を探すという方法が1つ。


 株主資本比率が高く、有利子負債がゼロ、ないし、有利子負債があってもそれが保有現金(四季報だとキャッシュフローの欄の現金同等物の項目で分かります。)の範囲内である実質無借金、あるいはそれに近い企業を選んでおく。







 次に、最近の破綻企業の例で思うのが、高価で非日常的な財やサービスを扱うものを避けるということ。


 景気が過熱してお金の巡りがいいから、こういったものへの需要が高まるわけでして、この手の財やサービスを扱う事業は、景気変動に対する舵取りが難しいのだという認識を持つべきでしょう。


 今現在、こけて大減益となったり赤字を出したりしている事業は、多かれ少なかれこの手の問題点を抱えているはずです。


(逆からみると、この手の事業で将来的に魅力を感じるものは、景気の悪い今が買い時とも言えます。もっとも、水漏れをおこしている船に乗り込むのは慎重にすべきです。)


 ほとんど毎日お金を払って利用するもの、財やサービスの単価が安いもの、こういった事業を手がける企業さんは、日銭を稼ぐことができる点で強いと思います。


 ディフェンシブ銘柄に分類される事業には、この特徴があると思います。







 よく破綻している不動産事業については、事業それ自体は簡単であると思います。


 不動産を抱えておいて、そこを利用してくれるように改良し、収益を稼ぐだけだからです。


 それこそ近所の土地持ちのおばさんでもやっています。w


 これで破綻するのが信じられませんが、借金の依存度を高くして、売って儲けるビジネスに傾斜してしまうからでしょう。


 因みに住友不動産は、ちょっと前まで社内で決めたルールに抵触するため不動産の買付ができなかったのですが、今回の金融危機で不動産が値下りして買えるようになったなんて話を新聞で読みました。


 簡単な事業を簡単にやってのけるのも、なかなかに難しいことなのかなと思います。


 (これは投資も同じですね。)







 S○Sもそうですが、半導体関連事業については、間違いなく難しい事業だと思います。


 今朝もドイツのキマンダというDRAMメーカーの破綻が報じられていました。


 シリコンサイクルと呼ばれる循環があり、需要の動向は見通しが難しく、さらに半導体製造過程において一旦装置を停めてしまうと、再稼働までに日数を要するため、停止するのも難しいようです。


 ところが、判断の遅れは、あっという間に在庫を積み上げることにつながります。


 おまけに、韓国、台湾といった国の企業が力をつけていて、競争も厳しそうです。


 シリコン、テスター、製造装置など、周辺産業も舵取りは難しそうです。


 厄介なのは、これらの企業の好景気の時の数字がとても良いことです。


 この時の数字を頼りに事業の特性を見ないで投資すると、とんでもない目に遭います。


 製造装置ということでいうなら、設備投資関連も気を付けておかないといけない事業でしょう。


 難しい事業を投資対象とする場合、投資を行う時期、投資対象はよく考えておくべきだと思います。







<付記>


 安全度という観点からは、金太郎氏も大好き、京都の企業が参考になります。


 古来、幾度となく大きな変化に見舞われた京都は、伝統的にリスクに対する感覚が鋭敏なのかもしれません。


 多くは本社を京都に留め、世界を少し離れた位置から見ているようにも感じます。


 (これはバフェットおじさんも同じです。)


 有力地銀の京都銀行を中心に鉄の結束を誇る、なんてな評価も聞きます。


 財務を参考にしてみると、きっと良い答えが見つかると思います。


 参考までに、京セラ、任天堂、日本電産、村田製作所、オムロンを挙げておきます。


 もちろん、他にも良い京都の企業さんはありますよ。


 自分の生活から遡って探してみるのも楽しいです。


 意外なところで、良い企業に出会えたりします。


 それから、設備投資ということで言えば、産業ロボットを扱うファナックも参考にしてみるといいでしょう。


 同じ難しそうな事業でも、一旦潮が引いてみると良いものとそうでないものがはっきり見えてくると思います。


 (参考にあげた企業がポシャらないことを願いつつ。w)


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