株の配当金を狙った長期投資を実体験を踏まえて研究。

 日経新聞の経済教室欄「ゼミナール」にて、景気循環についての記事が出ていて、興味深く読んでいました。


 株価が上下動しているのは誰でも知っていることですが、これは景気循環とも密接な関わりがあるのでしょう。


 景気循環に関しては統一的な見解はないようですが、誰もが多かれ少なかれ認める以下の5つの特性があることが指摘されていました。







<累積性>


 いったんある方向へ動き始めると、累積的にどんどん進み、行き着く所まで行き着くという性質。


 累積性は、今、私たちが経験しているところでもあります。


 もっとも、20年前のバブルの時の天井と同じく、どこが底になるのかは分からないわけですが。


 分かっているのは、どうも株価がおかしな位置にある「らしい」ということだけですね。







<可逆性>


 行き着く先まで行くと、今度は逆方向へ進み始めるという性質。


 コンドラチェフという人が用いた用語だそうですよ。


 この可逆性がいつ働くかが問題なわけですが。







<交代の規則性>


 景気の局面が、「回復→拡大→後退→収縮→回復」(ミッチェル)、あるいは、「回復→繁栄→後退→沈滞→回復」(シュンペーター)という規則に従って交代していくという性質。


 今は丁度「後退→収縮」、あるいは、「後退→沈滞」のところでしょうかね。


 これまた、つぎのステージに移行する期間がどれくらいになるかは分かりませんが。







<波及の規則性>


 株価から生産、そして金利、また株価へ、といった具合に、部門間・指標間の波及が規則的に繰り返されるという性質。


 この性質を景気予測に利用しようとする試みもあるようです。


 でも、金利が下がったからといって、株価が素直に上昇するかというのも問題ですよね。


 確か、経済学者のガルブレイスが指摘していたような記憶があるのですが、金利が下がっても利益の見込める投資対象がなければお金は投資には向かわないし、金利が上がってもそれ以上に儲かる投資対象があれば景気は過熱していくだろうと。


 単純な金利の上げ下げでは、景気を制御するのは不可能ではないかってな議論をしていたと思います。


 経済って難しいですね。


 あ、でもバフェットおじさんによると、投資は単純ですよ。


 人が投資したくない時に優良企業に投資して、ずっと保有し続ければいいだけですから。







<周期性>


 短期(3~4年)、中期(10年)、長期(20年)、超長期(50~60年)の4つのサイクルが、反復を繰り返しているという性質。


 今回は、超長期のシャレにならないサイクルの真っただ中って感じでしょうか。


 100年に1度ってなことになると、それよりも大きなサイクルですよね。


 景気循環に大なり小なりのサイクルがあることが分かっているなら、底を打ってからの期間でそれなりの心の準備もできそうです。


 ただし、警戒はすべきでしょうが、決めつけていくというのも考えものです。


 「羹に懲りてなますを吹く」には、ならないようにしたいところ。


 要は、自分が選択する事業と資金の配分を間違えないことだと思います。


 (最近も選択した事業の大間違いが判明した人より。資金配分まで間違えていたら死亡でしたよ。)


 なお、短期サイクル(3~4年)はシリコンサイクルと呼ばれる半導体の循環とおおよそ一致しますし、中期サイクル(10年)の方も鉱工業の景気サイクルと一致するようです。


 新日鉄の三村社長だったと思いますが、鉄は10年以上好景気が続いたことがない、なんてことを仰っていたと思います。


 基本的にどう転ぶかは分からないと思うので、あまり決めつけてもいけませんが、このサイクルを意識しておくのは大事なことだと思います。


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