2009年1月4日付日経新聞15面より、過去の景気後退期の業種別株価の動きを書き留めておきます。
(東証業種別株価指数の動き、メリルリンチ日本証券作成)
<景気後退してもあまり下げない5業種>
91年2月〜 97年5月〜 00年11月〜 3期の平均
93年10月 99年1月 02年1月
電力ガス ▲4・51 2・58 6・26 1・44
その他金融 0・64 ▲2・41 ▲6・18 ▲2・65
ゴム ▲2・22 ▲12・71 0・16 ▲4・92
医薬品 ▲8・63 6・58 ▲21・24 ▲7・76
食品 ▲7・53 ▲5・71 ▲18・21 ▲10・49
<景気後退期に大きく下がる傾向がある5業種>
卸売 ▲26・08 ▲39・00 ▲32・35 ▲32・48
空運 ▲30・58 ▲44・81 ▲26・90 ▲34・10
鉄鋼 ▲37・03 ▲53・47 ▲13・00 ▲34・50
鉱業 ▲33・91 ▲52・20 ▲19・72 ▲35・27
非鉄金属 ▲27・25 ▲40・51 ▲55・07 ▲40・94
金太郎氏の保有企業なども見ながら、感想を書きたれてみます。
下げない業種について、電力はその通り。
なんだかんだで、しっかりとしています。
食品もキユーピーちゃんはしっかりしていました。
優待も嬉しい銘柄です。
伊藤園はズルズル下落。
こちらも優待ありです。
減配にはなってなかったと思います。
PBR1倍近辺の電力や食品というのは、リターンはそこそこでいいから安定的な運用をしたいという方にとっての1つの解答かもしれませんね。
よく自分のお金の性質を見極めて、最適解を探すのがいいと思います。
医薬品については、不幸にも大型買収が金融危機に重なってしまった感じです。
武田薬品、エーザイ、第一三共がそうですね。
金太郎氏はこの不幸を幸運に変えるべく、有り難く買わせて頂きました。
武田とエーザイに関しては、買収後に収益悪化が懸念された後は、底堅く推移していると思います。
金太郎氏の間の抜けたポートフォリオを必死で支えてくれています。(もちろん、今後どうなるかは分かりませんが。w)
下がる傾向がある企業についてです。
空運は今回は比較的しっかりしているんじゃないかと思いますが、金太郎氏の買った時期がたまたま良かっただけかな。
というか、他の企業が下がりすぎですよね。
空運株は崩落すると優待の割引券を狙って、個人の買いが集中する傾向があるそうです。
優待券の換金額で優待利回りを算出して、価値を判断しているんでしょうね。
このやり方をもそっと応用して、他の銘柄も買ってみればええのにねぇ。w
そしたら、こんなに株価が下落して、実体経済に悪影響を及ぼすところまでいかないで済むかもしれないのにねぇ。
卸売の下げ貢献度が高いのは、総合商社でしょうかね。
今回もばっちりいかれてましたから。w
こちらも、申し訳ないな〜って感じで買わせて頂きました。
三菱商事と三井物産が二大巨頭ですが、その他の商社さんも金融危機に怯むことなく次々と経営戦略を繰り出す様子が、日経新聞でも報じられていました。
このあたりのしぶとさと柔軟さ、機動性は、総合商社の持ち味なのかなと思っています。
日本独自のユニークな企業形態のようですが、いろんな企業に出資していて、本質はバークシャー社のような投資会社なのかな。
無謀な投資をやり始めると大ピンチ到来です。
戦前も神戸製鋼所や帝人の礎となった鈴木商店が大クラッシュ。
この時も、過大な借金によるレバレッジ(てこ)が原因だったと聞いています。
堅実な舵取りをしているところがいいかなと思っています。
それから、総じて業界2番手以降に、この手の勇み足で失敗する例が散見されます。
3番手以降は、特に舵取りに注意しておかないと、破綻まっしぐらです。
古くは鈴木商店、最近ではリーマン・ブラザーズが好例でしょう。
非鉄金属は、SUMCOと住友電工が大きく下がっていました。
住友電工は、ここまで下がるとはな〜って感じです。
下値をうろうろしているようなら買増していくつもりです。
SUMCOは、市場規模拡大が見込まれる太陽電池のシリコンを供給するメーカーとして注目していましたので、今回の暴落を契機に出資を決定しました。
半導体関連ということで、4年おきくらいにやってくるシリコンサイクルと呼ばれる循環もあって、景気の影響をモロかぶりなんでしょうね。
半導体は産業のコメなんて呼ばれているみたいですが、江戸時代の将軍や大名と同じく値動きには悩まされそうです。
金太郎氏のポートフォリオでも、半導体関連は沈み方が尋常ではありません。
因みに、日本の優秀企業、信越化学工業も半導体を扱っています。
優秀企業なので、やることが逐一、堅実で先を読んだものになっている印象を受けます。
太陽電池向けシリコンの供給も、他社より遅れて決定していたと記憶しています。
つまり、慎重に需要動向をにらみ、儲かりそうだそれいけってな感じで飛びつくのではなく、確実なところで決定を下す。
なおかつ、そういった慎重な決定をしても、先行他社に負けないだけのもの(販路とか効率的な製造のノウハウ)を持っているということでしょうね。
日経新聞の経営者アンケートでも、今年の注目企業トップに選ばれていたと思います。
同社の経営には、投資でも学ぶところが多いと思います。
総じて空運以外は、川上産業に注意ということでいいのかな。
逆に、不景気でこれだけ値段に差が出るということが分かっていれば、明確な不景気の時に買い仕込みができそうです。
自分が将来的に社会に必要と思う事業で、長期的な確信を抱くことのできる企業であれば、買って応援してあげることを考えてもいいんじゃないかなと思います。
大崩落していくので、かなりの勇気と買い方の工夫が必要でしょうが。w
因みに、著名経済評論家さんは、2009年度は国債を買えと仰せでございました。
参考までに、この評論家さんによると、今現在、株式保有者がとりうる行動は次の2つ。
損切りするか、塩漬けにするか、だそうです。
買い増していくという選択肢はないんですね。w
なんだか、投機をやれ、投機をやれと催促されているようで、こっちは投資がやりたいのに困ってしまいます。
ともあれ、有り難く御意見を拝聴しまして、今後1年でさらに半値になっても株式を買い増すことにしています。
本にもありましたよ。
こういう時に、経済のプロと呼ばれる人間が何を勧めるのか。
短中期で値幅を抜きたいなら、不透明な環境ではこのような意見に従っておくのが無難でしょう。
しかし、長期投資をやりたいなら、先達の長期投資家が何をやっているかを見ないといけないと思います。
考えておきたいのは、今、株を売って債券を買うということは、裏から見るとどうなるのかということです。
株価が高い時に債券を売って株を買うのと同じじゃないですか。
値幅を抜いて売り抜けられればいいけど、ほとんどの人は売り抜けられずに損ばかりしているでしょう。
あるいは、儲けた儲けたと思っても、長期的に見ると大したことなかったり。
それって最悪の投資法じゃないですかね。
目先の株価下落リスクは、時間的分散によって回避していけばいいと思っています。
