株の配当金を狙った長期投資を実体験を踏まえて研究。

 さて、書こうと思えば、まだまだ思いつくものはありますが、どんな答えを出したでしょうか?


 分散投資とは、「知っていますか」「分かりますか」の問いに対し、「知りません」「分かりません」と答え、「どちら」の問いに対し、「どちらにも」と答えるようなものです。


 バフェットおじさんは、これを評して「分散投資は、自分が何をやっているか分かっていない人のためのものだ。」と仰っています。


 バフェットおじさんの批評については、とりあえず置いておくとして、なぜこうまで分散投資が推奨されるのでしょうか。


 どうやら、価格の変動をリスクと考え、忌み嫌う思考が根っこにありそうです。


 まず、株式と債券の関係について、これを見てみましょう。


 株式は価格の変動が大きいからリスクが高い。


 だから債券にも分散投資して、全体の値動きを抑制しましょうというわけです。


 債券に分散する必要があるのは、資産価格の変動幅を抑えるため?


 値下がりしている時に株式を買っていくというのでは、十分ではない?


 それに、70歳、80歳で老い先短い身ならともかく(それでもまだ20年生きる可能性は十分あるし、資産を残すべき人がいる場合もあるのですが)、株価が大きく値下がりしている時まで、明らかに割高の債券を買う必要がある?


 数ある選択肢の中から、現時点で長期的に一番割安なものを買っていくべきではない?


 これが株式と債券について、常日頃疑問に思っていたことでした。


 これについては、さわかみファンドの運用が参考になります。


 ここは債券でも運用できるファンド設計のくせに、資産の分散など目もくれず、株式をアホになって買いまくっています。

(しかも、景気敏感株の多い日本株100%で、その景気敏感株を多数組み入れて運用していますから、何が何でも価格の変動幅を抑えたい人には、とても勧められないファンドです。私はこの運用方針を最良と思っていますし、長期的には最も成績が出る方法だと思うので、ずっとお付き合いしていきますけどね。)


 株式は利回りの増える債券ですから、長期運用の基本に据え、債券は株式が割高になった時にというわけです。


 いつも、長期でリターンが最大になるように動きましょうということだと思います。


 株式と債券とを比較すれば、通常は株式の方に妙味があります。


 なぜなら長期的には、株式とは経済成長による増益や配当増を通じて、益回り、利回りの増える債券だからです。


 従って、通常は株式を買うべきです。


 しかし、長期的にみても債券の方に妙味があるなら、迷わず債券を買うべきです。


 では、それはどんなときでしょうか。


 まず、株価が高くなり過ぎている時が考えられます。


 株式の益回り、増益幅や株価純資産倍率を考慮して、株価が高い位置にあり、株式投資のリスク(ここでは、値下がりのリスク)が高まっている時です。

(こういう時には株価が底堅いので、目先で値幅を抜きたい一般の投資家はむしろ買い時だと考えているはずです。バフェットおじさんの言葉に従うなら、皆が強欲になっている時なので、長期投資家は恐れを抱かなければなりません。)


 もう1つは、債券のメリットと関係してきそうです。


 では、債券のメリットとはなんでしょう。


 それは、価格の変動幅を抑えて安定的に運用できることでしょう。


 満期まで保有すれば額面通りの金額と利息は受け取れるからです。

(無論、そのような信用力の高い債券が基本で、ジャンクボンドやサブプライムのようなウォー○街のあほお共が売り付けてくる債券ではありません。)


 年齢が高くなれば、ある程度先も見えてきますから、株式の価格変動リスクをあえて負担する必要もなくなります。


 つまり、年齢と共に債券の妙味が増してきます。


 従って、段々と債券を増やし、保守的な運用に切り替えていけばいいということだと思います。


 といっても、それはリスクを価格の変動に求める場合のお話。


 株価が暴落している状況では、バフェットおじさんなら100歳になっていても迷わず株式を貪欲に買っていくでしょう。


 値下がりのリスクが低くなった上に大安売りだ、と言って。

(おじさんの表現では、「ハーレムに放り込まれた若者の気分」ということですね。w)


 そう、今現在理解しているところでは、分散投資とは、手持ち資金の投資期間を自分で決められない人が、価格の変動を嫌い、いついかなる時でも変動を抑えるために行うものなのです。


 恐らくは、投資の目的が最初から異なっているのです。


 値下がりのリスクを考えながら長期的に最大のリターンを目指すのではなく、資産価格の変動幅を抑えながらいつも不安を抱かずにすむように運用する、ということです。







 しかし、ちょっと考え方を変えてみてはどうでしょう。


 何で運用するのかは、価格の変動ではなく、それぞれの長期間における性質を考慮して、自分の手持ち資金の性質で決めるのです。


 まず5年以内に使う予定のあるお金や、何かのおりにどうしても必要になるお金であるなら、大きく毀損することのないように預貯金での運用をします。


 次に、10年程度先に確実に利用する必要のある資金であれば、預貯金より利回りのよい債券で。


 さらに、10年内に全くもって使うことのない資金であれば、株式でという具合に。


 そして、最低5年保有する気がないなら、ただの1秒でも株式に投資すべきではないと思います。

(完全に遊び金として使える余裕資金での短期売買が主目的なら別ですが)


 要するに、手持ち資金の運用期間をまず決めれば、債券と株式の振り分けも勝手に決まるのではないかと思うのです。


 その上で、株式で運用できる長期投資目的のお金を、その時々で一番割安なものに集中して投資すべきだと思うのです。


 ありきたりの分散投資が正しいといった本があふれているのですが、いつもいつも疑問に思っています。


 10年使う予定のないお金でも、全てありきたりの分散をすべきなのかと。


 株価が値下がりしていても、やっぱり比率を決めて債券にも分散すべきなのかと。


 恐らく、ありきたりの分散で目先の安心感を買うことはできても、長い目でみればそれは高い買い物になるでしょう。


 なぜなら、そこには投機的要素が入り込んでしまうからです。


 それは、人気が出て皆が群がり割高なものに、安心、安心と言って資金を投じる行為のことです。


 株価バブルの時に株式投資をしてしまう行為であり、暴落の時に債券にお金を振り向けてしまう行為のことです。







 次回は、株式の中での分散投資について考えてみたいと思います。


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