株の配当金を狙った長期投資を実体験を踏まえて研究。

 前回、お金の運用期間が決まってはじめてその行き先が決まり、配分の最適化も自動的に決まるのではないかというお話を書きました。


 では、行き先が長期運用目的の株式であった場合、ここでもありきたりの分散をすべきなのでしょうか。


 バフェットおじさんの「分散投資は、自分が何をやっているか分かっていない人のためのものだ」という言葉を紹介しましたが、これはインデックスなどのパッシブ運用をする人に向けられた言葉だと思います。


 そこで、この運用法が具体的に何をやっているのか、無意識的にどのような投資を行っているのか(というより、行わされているのか)を考えてみる必要があると思います。


 ここでは、私の経験の中から、MSCIコクサイ・インデックスを取り上げてみましょう。


 その昔、インデックスという魔法の響きに魅せられ、中身も見ずに買ってしまいました。


 恐らく、この中身を見ずに買えるというところが長所であり短所でもあると思います。


 おめでたいことに、買った当時は時価総額の高かった金融の比率が高く、その後のサブプライムショックであいたたたです。w


 無論、他の銘柄(特にディフェンシブ系の銘柄)で暴落の影響は最小限に抑えられ、価格の変動幅が抑えられているからいいという考え方もありでしょう。


 しかし、金融は問題が指摘されはじめていて、自分は投資したくないなと感じていたとしたらどうでしょう?


 また、後で調べてみると、このファンドにはGMなんかも含まれていました。


 アメ車ファンの方には申し訳ないのですが(素晴らしい車があるのは承知しています)、アメリカのビッグ3の車造りに、一般的にみて将来性を感じるでしょうか。


 政府の援助を求めるのに、社用ジェットでワシントンに乗り込んでくるような経営陣に、お金を運用してもらいたいと思うでしょうか?
(ジェットを売って普通の旅客機で帰るかと聴かれても、だんまりを決め込んでいました。どのような感覚でリーダーの地位にいるのか、見識を疑ってしまいます。)


 無論、答えが「はい」なら迷わずビッグ3を買えばいいでしょう。


 現在は資金繰りが危ういと言われ、半世紀ぶりの安値に沈んでいるので絶好の安値買いチャンスかもしれません。(実際、買い進めている長期投資家もいるみたいですね。)


 しかし、魅力をまったく感じないなら、ビタ一文たりと投資すべきではないのでは?


 このように、この種の分散投資で問題なのは、自分の認識した値下がりのリスクや値が上がらないリスクを全くもって回避できないことです。


 そして、リスクが現実になった場合、ツケを払うのが穴馬というわけです。


 穴馬というのは、思ってもみなかった企業のことです。


 丁度、今の状況でいうところのGMなんかがそうでしょう。


 経営危機を乗り越え、素晴らしい業績をあげられるようになれば、でかいかも。


 でも、戻ったところで経営の問題は先送りで、また将来、同じ問題が噴出するかも。


 もう1つは、今までになかった新しいビジネスなども、この穴馬に含めて考えてもいいでしょうか。


 先行きどうなるか分からないけど、株価は高くなってるし、なんだか凄いことになるかも。


 でも、そうならないかも。


 とりあえず、なんでもかんでも入れといちゃえ、え~い!







 しかし、少し立ち止まって考えてみます。


 このような行為は、長期間での収益性にダメージを与えるだけではないのか?


 本当にどの企業が良い企業か、全くもって将来は不確実で分からないのか?


 現在の値付けが与えられた情報からして正しいとしても、その株価は常に「将来価値から考えて」適正なのか?







 次回も引き続きパッシブ運用について、もしかしたら失敗しているんじゃないかなと感じていることを書いてみたいと思います。


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