株の配当金を狙った長期投資を実体験を踏まえて研究。

 ここ数年のイオンの株価の上昇と最近の落ち込みは、いろいろと考えさせられました。


 企業が拡大路線を走る時、売上高至上主義という厄介な病気にかかりやすいです。


 店舗の売り場面積が増えて、売上高がどんどん上がってと規模が拡大しているのはいいのですが、多くの場合それに見合った利益、そしてキャッシュフローを生みません。


 利益は売上から来るもので、売上高が増えることは良いことのように思えますが、肝心なのはその売上を利益、そしてキャッシュフローに結びつけられるかどうかだと思います。


 また、厄介なことに拡大路線を突っ走っているときは、株式市場も妙な期待感から株価を押し上げてしまうようです。


 利益拡大への期待感がはげ落ちると、当然株価は激しく下落します。


 この頃、企業規模の拡大の割に利益が上がらないことに気が付いた経営陣が、リストラとかテコ入れとか効率化とかいったことを言い出します。


 むしろ、拡大路線を修正し利益に結びつける体質に変わり始めるこの時が買い時なのですが、株価が下がっていくので今度は心理的に買いたくなくなります。


 さらに、急激な拡大は企業を足元で支えるスタッフの質の低下も招きます。


 ヒューレット・パッカードの教えによれば、拡大に合わせて優秀なスタッフを揃えなければ、偉大な企業にはなれないのです。


 とまあ、この辺りは急激に拡大していく企業にありがちなパターンだと思います。


 今後、縮む国内市場から軸足をアジアへ向けるようですが、利益を出す企業体質をきちんと固めていって欲しいところです。


 それから、米国衣料品子会社のタルボットが、ずっと業績の足を引っ張り続けています。


 前社長が買収してきた御自慢の会社だったと思うのですが、時の経過と共に負の遺産になってしまっているようです。


 企業買収は難しいということを改めて認識させられます。


 それからイオンモールの業績が良いばかりで、肝心の本業がイマイチ。


 モールに来てもらっても、他の魅力的なテナントにお客の足が向いて、本業の方では儲けられない構図が透けて見えます。


 利益率の高い衣料品が苦戦という話ですが、ユニクロ、ライトオン、良品計画、コムサ、その他諸々の魅力的なテナントと競えるような状態ではないので当然でしょう。


 他に気になるところと言えば、半端じゃない有利子負債の額です。


 こちらも早期に圧縮していかないと、金利負担がじわじわと収益を圧迫し始めるかもしれません。


 当面は株価を見ずに過ごすことになりそうです。


 と、悲観的な調子で書いてきましたが、あまり心配もしていません。


 あーだこーだ書いたことは、当然に認識して手を打っていることでしょうから。(仮に素人の私たちでも分かる課題を経営陣が認識している様子がなく、あるいは認識しているようでも何ら有効な策を打てずにいるのであれば、そのような企業とは縁を切るべきかもしれません。)


 それに、プライベートブランドのトップバリュは好調のようですし、環境ブランド調査でも毎回上位に顔を出しており、大方の世間様に支持される企業活動は維持していると思います。


 ウォルマートやセブン&アイに負けない企業になって欲しいところです。







 イオンの株主優待は、イオンモールで株主専用ラウンジが使えたり、一定の率でキャッシュバックをしてもらえたりと、非常に使える内容となっています。


 僕は、この株主優待のために、「ま、いいか。」で早々とエントリーしてしまいました。


 優待を狙って買うわけではないが、株価に大きな影響を与える大口投資家の存在を考えれば、優待はないものとして株価が高いか安いか判断する方がよいでしょう。


 もう少し待った方が良かったのでしょうが、短期的な株価の動きを追っても仕方ないので、納得して回復を待つことにしています。


 買い増しても良いのですが、実のところイオン以上に魅力的な値付けの企業がゴロゴロしていまして、当分後回しです。


 今までの経験からすると、他の企業を買っている間に、イオンがするすると上がっていくことでしょう。w


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