株主総会も終わって、事業報告書なども届いています。
持株の中からいくつか取り上げて、概況を書いてみたいと思います。
ここで書く企業群は、今のところ半永久保有なので、買うと金太郎氏と共に一喜一憂できますよ。
まずはトヨタ自動車です。
原材料の高騰に円高も加わり、さらに原油高で車離れと外部環境は最悪に近いです。
しかし、これに対応する能力は十二分に持っていると思うので、全くもって心配していません。
経営の方で気になるところと言えば、創業家への回帰が鮮明になっている点です。
豊田章男氏が次々と要職を任されているようで、将来的には代表取締役に就任されるのでしょう。
内部事情は分かりませんが、社内での競争もなく当初から予定された代表取締役というのであれば心配です。
無難な仕事だけを与えられて、蝶よ花よで上に上がると危機への対処が難しいと考えられるからです。(これはドラッカー氏も指摘していることで、保有株のリスクを考える上で気をつけています。)
もっとも、今は難局を迎えており、この局面で要職を任されるということは、きちんとした実力をお持ちなのでしょう。
恐らく、心配は杞憂に過ぎないと思います。
創業家といえば、もう1つの持株であるオムロンは、脱創業家が鮮明です。
どちらが良い悪いは一長一短があって一概には言えませんが、個人的にはオムロンの企業統治体制の方が気に入っています。
旧住友財閥も、創業家は「君臨すれど統治せず」だったと思います。
トヨタ自動車の新事業としては、ホンダと同じくロボットに注目しています。
社会的な需要を創出できるかは不透明ですが、期待は大きいです。
この他にも、住宅事業、金融事業があり、保有する関連会社株式も考えると、相当に広範な事業ポートフォリオを構築しているといってよいでしょう。
東証1部の優良企業は、大方が安定的な収益をあげることができる事業ポートフォリオを構築しています。
以前に、5銘柄しか選ぶことができないとしたらどうするか、という話を書きましたが、こういうことも大型優良株を選ぶ理由です。
優れた事業ポートフォリオを有する大型優良株であれば、なるべく事業が被らない形で5銘柄を選ぶだけで、相当に分散され、かつ投資収益も高いポートフォリオが組めるのではないかということです。
海外展開の方ですが、事業報告書記載の重要な子会社が存在する地域をあげてみると、アメリカ、カナダ、ユーロ圏、イギリス、ロシア、トルコ、インドネシア、シンガポール、タイ、オーストラリア、ブラジル、南アフリカ共和国と世界中に展開しています。
下手に手数料の高い海外株式のファンドを買わなくても、今後、ロシア、ブラジル、オーストラリアといった資源国からは資源高で好調な通貨を、ユーロ圏からはインフレ潰しの利上げで高くなったユーロを、ごっそり稼いできてくれるでしょう。
よっぽど好きか、確実に高い投資収益を得られるという事情でもない限り外国株を買う必要はなく、日本の国際優良銘柄でよいと考えるに至ったのは、こういう事情があります。
仮に、トヨタやホンダ、キヤノンといった国際優良銘柄が外国株式の投資成績に大きく負けているのであれば、それはこれらの会社が相対的に割安に放置されている可能性が高いということです。
トヨタ自動車は地味な銘柄に思えるかもしれませんが、10年チャートを見てみると侮ることはできません。
下手に新興市場の訳の分からない企業を買うよりは、よっぽど安定的で大きな投資収益をもたらしてくれるのではないかと思います。
自社株買いと消却を実施してくれ、配当も積み増してくれています。
利回りの増える債券を買うようなものだという優良株式の特質を実感させてくれる企業です。
それを見て企業の姿勢が分かりますし。
自分のところの製品や技術をアピールしているところもあれば、ほとんどノータッチのところも。
あとは応援して株価が騰がって報われてくれれば最高です。
経営戦略が分かれば、長期保有の姿勢も固められますし。
とりあえず、どう動いているのか教えてもらえれば、安心して保有しておけますもんね。
株価はその時々の市場心理に左右されるので、当面は無視です。
長い目で見れば、どの企業も収益を拡大させることが可能だと思います。
待ってれば、それなりのリターンは勝手に積み上がるでしょう。
