株の配当金を狙った長期投資を実体験を踏まえて研究。

 2008年3月2日付日経新聞17面に、積極運用型投信の成績について記事が出ていたので書き留めておきます。







<2000年3月~2008年1月までの総合成績>


順位 投信                 運用会社    騰落率(%)

1  アクティブバリューオープン      T&D     106・5
2  さわかみファンド           さわかみ     60・3
3  ダイワ・バリュー株・オープン     大和       35・0
4  大和住銀日本バリュー株ファンド    大和住銀     20・0
5  利益還元成長株オープン        日興      ー17・6
6  TOPIX                      ー21・7
7  日興エコファンド           日興      ー24・8
8  フィディリティ・日本成長株・ファンド フィディリティ ー26・5
9  フィディリティ・ジャパン・オープン  フィディリティ ー26・9
10 三菱UFJ日本株アクティブオープン  三菱UFJ   ー27・8
11 ノムラ日本株戦略ファンド       野村      ー30・7
12 ノムラ・ジャパン・オープン      野村      ー32・9
13 MHAM株式オープン         みずほ     ー38・6
14 日興ジャパンオープン         日興      ー43・4
15 三井住友・日本株オープン       三井住友    ー44・6
16 アクティブ・ニッポン         大和      ー44・6
17 デジタル情報通信革命         大和      ー67・3


 対象は国内株アクティブ型(R&I分類)のうち、2002年2月以前に設定され、2008年1月末の残高が200億円以上の追加型株式投信。基準価額の騰落率は分配金再投資ベースでQUICK調べのデータを基にR&Iが作成。一部略称。







 インデックス信者の高笑いが聞こえてきそうな惨憺たる有様ですね。


 もっとも、そのインデックスを期間最初に買ったとしても負けているのですが。


 ナンテコッタイ………orz


 記事では、この統計の他に期間を、


「A、ITバブル崩壊後の下落期(2000年3月~2003年4月」


「B、株価上昇期(2003年5月~2007年6月)」


「C、サブプライム問題深刻化以降の下落期(2007年7月~2008年1月)」


に分けて、それぞれの騰落率も示していました。


 傾向として積極運用型は、Bの株価上昇期にTOPIXを上回る成績を叩き出しているようです。


 実際、下回ったのは、三井住友・日本株オープンとデジタル情報通信革命の2つのファンドだけでした。


 逆に株価下落局面では、TOPIXの優位性が際立ちます。


 サブプライムショックの期間である「C」を例にあげると、TOPIXはー24・1%で3位の成績。


 総合成績で上位3位に入った投信のサブプライムショック期間の成績は、アクティブ・バリューオープンがー27・5%で下から3番目。


 さわかみファンドがー24・2%で4位。


 ダイワ・バリュー株・オープンがー27・9%で、下から2番目となっています。







 以上のような結果ですが、どう考えるべきでしょうか。


 まず、何度か書いたと思いますが、積極運用型投信の弱点は信託報酬手数料が高いことです。


 その中で大健闘している上位2つのファンド、アクティブ・バリューオープンとさわかみファンドは、手数料がそれぞれ1・08%と1・05%(税込)で、積極運用型にしては割安です。(但し、アクティブ・バリューオープンは販売手数料がかかる点に注意)


 また、そもそも割安株(将来価値からみて)への長期投資を前提にファンドが設計されており、このことが市場平均に対して長期間で優位に働いているものと考えられます。


 積極運用型投信に投資する場合、市場平均を上回れなければ割高の手数料を払う意味はないのだということは、投資の前によく自覚しておくべきでしょう。(投資収益に固執しない場合は別)







 次に、株価上昇局面で市場平均を上回っているのは、景気低迷期における調査を通じて、回復期に上昇するであろう個別優良企業への集中投資が効を奏しているものと考えられます。


 また、それら優良企業に続々と新たな資金が群がる結果、成績が一段と上回る傾向があると考えられます。


 反面、現在のような景気悪化局面では梯子が外された状態となり、買われていた銘柄も次々と売られていくため、市場平均並みの成績(或いは少し悪い成績)となってしまうのでしょう。


 しかし、高い総合成績を見る限り、長期運用型の積極運用型投信を利用する価値は大きいと思います。







 長期運用の積極運用型投信とTOPIX連動型投信との比較についてですが、今後、以下のような現象が生じるのではないかと思っています。


 サブプライムショック前のような通常の景気回復局面では、徹底的なリサーチに基づく個別優良企業への投資が奏効し、優秀な積極運用型投信が優位にたつ。


 現在のような通常の景気後退局面では、それまでに買われていた銘柄が若干割高となっており、これらを高比率で組み込んでいた積極運用型投信がインデックスに対し若干劣位にたつ。


 株価がバブル状態の時は、長期的な企業価値を無視して、長期的な競争力を持たない企業にもとんでもない値段がつくので、これを組み込んでいるインデックスが優位にたつ。(恐らく、この時期インデックス信者の鼻息が荒くなると思います。それで、インデックスに負けてるアクティブファンドの購入者がしまった~って思っているような気がします。)


 バブルが弾けると、株価は妥当な水準まで調整していき、その過程で価値のない企業がふるい落とされるので、次第に積極運用型投信が優位にたつ。


 バブルの時に、積極運用型投信が一緒になって踊ってしまうと意味ないのですが(笑)。







 米国でITバブルの折、関連株式に全く見向きもしなかったウォーレン・バフェット氏が運用を揶揄されました。


 しかし、バブルが弾けてみると、評価は再び180度転換しました。


 アラビアのバフェットこと、アルワリード王子はITバブルに一緒になって踊り、ちょっぴり痛い目を見たようです。


 こんな状態が来たら、アルワリード王子と同じく一緒に踊ってしまいそうです。


 暴落状態の現在と同じく、株価は見ないようにした方がいいですね(笑)。







 なお、暴落時に買いを増やすという方法を採ることで、長期的な成績を向上させることも可能かなと思ってます。


 ファンドの基準価額も下がっているので、安売りされてるときに勇気を出して買っておきましょうってことですね。


 これが一番難しいのですが。


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