株の配当金を狙った長期投資を実体験を踏まえて研究。

 伊藤園が第一種優先株式という特殊な株式を発行しています。


 今後、こういった株式が増加するかもしれないので、優先株について考えてみたいと思います。


 まず、伊藤園の優先株について、ホームページで内容を見てみましょう。(以下、抜粋)







1、第1種優先株式の内容について

(1)第1種優先配当
1 当社は、普通株式を有する株主(以下「普通株主」という。)又は普通株式の登録株式質権者(以下「普通登録株式質権者」という。)に対して剰余金の配当(配当財産が金銭の場合に限る。)を行うときは、当該配当に係る基準日の最終の株主名簿に記載又は記録された第1種優先株式の株主(以下「第1種優先株主」という。)又は第1種優先株式の登録株式質権者(以下「第1種優先登録株式質権者」という。)に対し、当該配当に先立ち、第1種優先株式1株につき、当該配当において普通株式1株に対して交付する金銭の額に、125パーセントを乗じた額(小数第1位まで算出し、小数第1位を切り上げる。)の剰余金の配当(以下「第1種優先配当」という。)を行う。第1種優先配当の計算の結果、算出された金額が下記2に定める第1種無配時優先配当の金額に満たない場合、第1種優先配当の金額は第1種無配時優先配当の金額と同金額とする。

2 当社は、毎事業年度の末日、毎年10月31日その他の取締役会が定める日の最終の株主名簿に記載又は記録された普通株主又は普通登録株式質権者に対して剰余金の配当(配当財産が金銭の場合に限る。)を行わないときは、当該株主名簿に記載又は記録された第1種優先株主又は第1種優先登録株式質権者に対し、第1種優先株式1株につき、15円の剰余金の配当(以下「第1種無配時優先配当」という。)を行う。

3 第1種優先株式発行後、当社が、第1種優先株式の併合又は分割を行うときは、第1種無配時優先配当につき、併合の割合又は分割の割合に応じて必要な調整を行うものとする。なお、調整の結果生じる端数については、小数第1位まで算出し、小数第1位を切り上げる。調整後の第1種無配時優先配当の額は、株式の併合又は株式の分割の効力を生ずる日(以下「併合等効力発生日」という。)から適用する。但し、併合等効力発生日の前日までの日を基準日とする第1種無配時優先配当についてはこの限りではない。

4 第1種優先配当又は第1種無配時優先配当の全部又は一部が行われなかったときは、当社は、その不足額を累積し、上記1又は2に規定するときにおいて、当該配当に係る基準日の最終の株主名簿に記載又は記録された第1種優先株主又は第1種優先登録株式質権者に対し、第1種優先配当又は第1種無配時優先配当に先立ち、累積した不足額の剰余金の配当(以下「第1種累積未払配当」という。)を行う。

5 当社は、第1種優先株主又は第1種優先登録株式質権者に対し、第1種優先配当、第1種無配時優先配当及び第1種累積未払配当以外の金銭を配当財産とする剰余金の配当を行わない。


(2)残余財産の分配
1 当社の残余財産を分配するときは、第1種優先株主又は第1種優先登録株式質権者に対して、普通株主又は普通登録株式質権者に先立って、上記(1)4に規定する不足額を支払う。

2 当社は、上記1に規定する場合には、第1種優先株主又は第1種優先登録株式質権者に対して、上記1の規定による支払いのほか、普通株主又は普通登録株式質権者に対して交付する残余財産の価額に相当する金銭を支払う。


(3)1単元の株式の数
100株


(4)議決権
 第1種優先株主は、全部の事項につき株主総会において議決権を行使することができない。但し、過去2年間において、法令及び定款に従って第1種優先配当又は第1種無配時優先配当を行う旨の決議が行われなかったときは、第1種優先配当又は第1種無配時優先配当の支払いが行われるまでの間は、この限りでない。







 以上が、伊藤園第1種優先株式の主な内容です。


 かいつまんで言うと、株主の重要な3つの権利のうち「議決権」は制限しますが、「配当請求権」は普通株より厚く保護しますってことです。


 会社が清算して消滅する場合の「残余財産分配請求権」についても、未払い配当があれば優先的に支払われるということですから、保護が厚いといえるでしょう。







 ここで気を付けておきたいのは、優先株はそれぞれ制度設計によって内容が異なるということです。


 例えば、この後にさらに第2種優先株なんてものが設計されて発行されることもありえます。(今のところ、優先株の市場での評価は低く資金調達手段としての魅力も低いので、可能性は低いと思いますが)


 いかなる場合も議決権は与えない代わりに、第1種優先株よりもさらに配当金や残余財産分配を優遇する内容にする、なんてことが考えられます。


 また伊藤園以外の企業さんが、今後、優先株を発行した場合も、配当金の割増率など、それぞれに内容が違うでしょうから、購入する場合には確認しておく必要があるでしょうね。


 続く。


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