株の配当金を狙った長期投資を実体験を踏まえて研究。

 選りに選った自分にとっての最強の銘柄群であっても、短中期的には値下がりしてしまうこともあるでしょう。


 こんなとき、どうしましょう?


 長期投資を基本にしている場合、しょもない経営者が経営を牛耳って良い会社設計を台無しにしたり、良いと思っていた企業活動が納得のいくものでないことが判明したりした場合でない限り、保有を続ければいいんでしょう。


 バフェットさんに関する本では、例え半値になっても手放すなとされていました。


 ついでに、経済性に変わりがなければ(予想利益や予想配当などに変更がない)、買い増して平均取得コストを引き下げます。


 これは、インデックスファンドの買い方でも学んだことですよね。


 逆に言えば、値下がりして腰が引けるような銘柄には、初めから投資しない方がいいよってことでしょう。







 以上に対して、経済性に変動があったときはどうしましょう?


 若干の業績下方修正はよくある話ですし、どれくらい値下がりするかの予測も難しいですから、長期的に見れば買い増しのチャンスと捉えた方が良い場合が多いでしょう。


 大きな減益の場合、経験上、株価純資産倍率1倍(PBR1倍)、または妥当な株価収益率(PER)に向かって株価が降下していきます。(やたらと人気が高くて、株価が何を織り込んでいるのか分からない銘柄は別として)


 例えば、1株純資産が10000円で、予想1株純利益が1500円の銘柄があったとして、30000円の株価で取引されていたとします。(PBR3倍、PER20倍)


 業績下方修正で予想1株純利益が750円になりそうということになると、15000円(新たな予想純利益でのPER20倍)に向かって出発進行です。


 実際には減益で将来性に疑義が生じ、以前のPERよりも低い水準になることもあるでしょうし、次の業績予想発表で上方修正があるかもしれないのが厄介ですが、大体の目安です。


 さらに悪く、200円しか純利益を出せそうにないということになると、PER20倍は純資産以下の4000円にしかなりませんから、今度はPBR1倍となる10000円に向かって出発進行です。


 実際には利益は確保していますから、中長期での純資産の増加を織り込んでPBR1倍より上で止まることが多いですが、これまた大体の目安です。(中長期的な展望が暗い場合には、PBR1倍を割れて下がっていきます)


 ちょぼい経験から得た以上の性質から考えると、PBRが2倍を大きく超える銘柄で大幅な減益があった場合は、株価が半額になるどころの騒ぎではなくなってきそうなので、売って様子を見た方が良さそうです。


 もちろん、長期的な見通しに変わりが無く減益が一時的であると考えられる場合や、株価に振り回されるのが嫌で、こういう時こそ保有を続けて応援したい場合は、がっちりと持っておいて、買い増しの機会を探るといいのでしょう。


 僕の場合は、自分が経営を良く理解している大好きな企業さんだったら売らないでしょう。


 将来性もあると考えている時は、PBR1倍近辺での買い増しの機会を探るでしょうね。







 最後に、赤字、特に大赤字は、経営失敗の最たる例ですから、ちょっとマズい事態ですね。


 経験上、こういった事態では「株主資本を垂れ流した後の」株価純資産倍率1倍(PBR1倍)に向かって、自律反発や買い材料による反発を挟みながら降下していきます。


 従って、以前の株主資本の数字が使えませんから、要注意です。


 また、この時折起こる反発が厄介です。


 一旦売って買い戻そうなどと考えている場合には、「買い戻す前に上がっていってしまうのでは。」などと邪念が生じます。


 そして、反発したところで手を出してさらに出血します(笑)。


 そもそも大赤字を出すというのは、放漫でずさんな経営体質を築き上げてしまっている場合や、ビジネスモデルに基本的な問題がある場合など、長期的にも大問題を抱えてしまっている場合が多いでしょう。


 大赤字を出すような企業さんとは、早めに「縁切り」を考えた方がいいかもしれませんね。


 個人的には、こういう超不幸な事態に遭遇した場合、どんなに好きな銘柄でも一旦リスクを負える方に買い取ってもらい、どうしても保有したい場合は「相応の値段」(株主資本を垂れ流した後、黒字確保が見通せる段階でのPBR1倍近辺の値段)で買い戻すという方法がいいかなと思います。


 買い戻す前に上がっていったら、縁が無かったと思って諦めます。







 とはいえ、突発的な減益や赤字というのはあまり無くて、株価は大抵それを織り込みながら推移していくのだと思います。


 株価は半年から1年先を見て動くって話を聞いたことがありますから、ずるずる下がっている場合は、何らかの不安材料があるんでしょう。


 最近では、建築基準法の改正で住宅着工数が激減して、業績の良さそうな建設関係の企業さんが売られていました。


 悪い業績発表で売ろうとする頃には、本来買い時である「相応の値段」になっていることも多いでしょう。


 うまくやろうとすると失敗するのは、いつもの悲しい株取引の性質です。







 以上、参考になるか分かりませんが、ちょぼい経験をもとに書いてみました。







<参考にしたい偉大な投資家の忠告>

 チャーリーは私にたびたび忠告してくれます。「やる価値のないことをうまくやっても意味がないのだ」(バフェットからの手紙より)


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コメント
この記事へのコメント
配当金太郎さん

はじめまして。てるぼーと申します。
先日、「ニチダイ」を購入しまして、「ニチダイ」で検索したところヒットしましたので、お邪魔させていただきました。
現在、他の記事も読ませていただいておりますが、どれも平易な言葉で示唆に富む内容が書かれており、大変勉強になります。
これからも、ちょくちょく勉強によらせていただきますので、宜しくお願いいたします。
2007/11/12(月) 10:11 | URL | てるぼー #xu3cZpRs[ 編集]
特に後半部分がズシリときました。
2007/11/12(月) 22:15 | URL | ゆか #-[ 編集]
はじめまして。
ニチダイの同志なんですね。
嬉しいです。
(^-^)

同社は僕の大好きな京都の企業さんです。
精密鍛造で特殊技術を持ってて、まだ割安株を検索で探す手法を採っていた頃に買った銘柄ですが、気に入って保有しています。
因みに、この手法は今は採ってなくて、まず企業をみてから株価を調べる手法にシフトしてます。

株価は冴えてませんけど、こんなことはよくあることなので、気にせず保有です。
持っている技術は魅力的だと思うし、インドにも進出しているようなので、これからも企業活動を見守って応援していきたいなと思ってます。

てるぼーさんは、先日買われたということなので、僕より随分と良いエントリーをされましたね(笑)。
将来価値からみても割安だと判断していますが、お互いうまくいくといいですね。
H2ロケットのように、業績も株価も天高く舞い上がってもらいましょう!
\ (⌒0⌒)/
2007/11/12(月) 23:03 | URL | てるぼー様 #-[ 編集]
おおっ、心に響く記事を書けてましたか!?
チャーリー・マンガー氏の言葉は、考えさせられることが多いです。
だからこそバフェットさんが右腕と頼んで、側に置いているんでしょうね。
2007/11/12(月) 23:14 | URL | ゆかさんへ #-[ 編集]
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