株の配当金を狙った長期投資を実体験を踏まえて研究。

 「金の卵を産むアヒル」を探す前に、ちょっと一息入れて、株式投資のリスクについて考えてみましょう。


 株式投資はリスクが高いって話をよく聞きます。


 実際、どうなんでしょう。







 思うに、これも比較の問題ですよね。


 そりゃ預貯金と比べたら、元本が保証されてるわけではないですからリスクは高いです。


 でもね、ちょっと立ち止まって考えてみましょう。


 株式会社が大きな負債を抱えたまま倒産しました。


 株券は紙切れです。


 それでも株主は会社債権者に直接、残った負債を全て返せって言われますか?


 言われませんよね。


 これは間接有限責任と言われていて、会社法の「株主の責任は、その有する株式の引受価額を限度とする。(104条)」という規定に現れています。


 これに対し、持分会社と言う会社形態では、直接無限責任(無限責任は有限責任社員以外)といって、会社の負債を社員(株式会社でいう株主)が直接、無制限に負担することになります(会社法580条)。


 そう、この形態に比べたら「リスクは出資額に限定されている」のです。


 そして、リスクが限定されているからこそ、株式会社は社会に散在する少額資本(みんなが余らせているお金)を結集して、大規模事業を営み、多額の利益をあげることが可能となっているのです。


 このリスクは株式を譲渡することによって、さらに軽減されます。


 会社法でも、「株主は、その有する株式を譲渡することができる。(株式譲渡自由の原則、127条)」と規定されています。


 リスクを負うのが嫌になったら、いつでもリスクを負える人に譲渡して、資本関係を解消できますよって規定ですね。


 株式会社のリスクの仕組みが、なんとなく分かってもらえたでしょうか?


 「命金には手をつけるな」っていう格言があるでしょ。


 株式会社の仕組みは、本質的に「リスクを限定した」ものなのに、そこからはみ出て余計なリスクを負うから、おかしなことになるんです。


 自戒も込めて「無くなってもいい余裕資金で楽しむこと」、ここをね、本当にしっかりと基本に据えて投資して欲しいです。


 それとね、株式会社のリスクの話が教えてくれるように、物事は通り一遍の見方だけでは分かりませんよね。


 黒と思っていたことは白かもしれないし、白と思っていたことは黒かもしれない。


 投資においても、常に自分の判断を相対化してみる。


 上がるだろう、いや、下がるかもしれない、じゃあどの辺に落ち着かせよう、どう行動しよう。


 色んな要素を考えながら、常にバランスを取ることが大事かなと思った次第です。







 なお会社法については、筑波大教授の弥永真生先生が書かれた「リーガルマインド会社法」がよいテキストだと思います。


 会社の仕組みについて知りたい方は手元に置いておいて、気になる用語の解説などをつまみ食いしてみると良いでしょう。


 株式投資の世界が、一段と大きいものに広がってきますよ。



リーガルマインド会社法


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