株の配当金を狙った長期投資を実体験を踏まえて研究。

 社会的責任投資においては、ネガティブスクリーニング、ポジティブスクリーニングによって投資対象をふるいにかけるようです。


 代表的なものだと、アルコール関係、たばこ、賭博、軍需関係などは真っ先に間引かれます。


 逆に環境や社会的弱者に配慮した企業、情報開示のしっかりした企業など、CSRをしっかりやっている企業は良い評価を得て投資の対象になります。


 さて、これから書くのは金太郎さんが素朴な疑問を感じる架空の事例です。


 SRIについて考える際の参考にでもしてもらえたら嬉しいです。







 ある国の軍需関連企業は、研究の過程で暮らしを豊かにするとってもいい発明をしました。


 この国は何十年も戦争などしたことがなく、戦争被害者は出していません。


 従って、この企業が作った武器で人が死んだことはなく、事故による死傷者もわずかです。


 一方、この国には環境にやさしい車を造る企業もあります。


 たくさんの車を造って世に送り出していますが、交通事故が絶えず起こり、年間に1万人の死者が出ます。


 負傷者となると膨大な数です。







 ある国では、ある宗教が事実上国教化されており、その宗教は飲酒に対して非常に厳しい戒律を持っています。


 社会は不安定で絶えず争いが起き、多くの人が死んでいます。


 ところが、別の国では「酒は百薬の長」などと呼ばれ、宗教家でも「般若湯」と称して飲んだりします。


 飲酒に対して寛容な風土が築かれ、人々はそれぞれにお酒をたしなむことを楽しんでいるようです。


 社会は安定しており、争いごとで人が死ぬようなことはありません。


 この国の酒造会社は、環境問題に取り組もうと様々な企業活動を展開しています。







 ある国では規制緩和が行われ、従来国の仕事とされていた分野に次々と新規事業が立ち上げられました。


 福祉事業でも新たな業種が生まれました。


 身体の弱ったお年寄りを助けるビジネスです。


 従業員は福祉への情熱に燃えて働いていますが、給料は雀の涙です。


 国からは補助金というものが落とされていますが、彼らのところに恩恵はないようです。


 会社は株式市場に上場しており、本社はとても高い賃料の建物に入っています。


 社長は高級外車に乗っているようです。







 ここに大きな会社があります。


 企業活動としては特段、環境に配慮しているとか、情報開示をきちんとしているということはありません。


 しかし、CSRのアピールには非常に熱心で、専門の社員を置いてことあるごとに宣伝しています。


 他方、ここには小さな会社もあります。


 一生懸命、日々、環境問題や企業統治のあり方を検討し、経営に生かすための努力を怠っていません。


 しかし、従業員数が少ないため余分な人手がなく、自社が行っているCSRについては、ほとんどアピールできていません。







 ある会社はカジノ用の機器を製造販売しています。


 儲けは随分良いようで、従業員の福利厚生はバッチリです。


 自社活動の社会的意義を高めようと、スポーツジム経営のビジネスにも乗り出しました。


 人々の健康志向とマッチしたのか、こちらも軌道に乗っています。


 多くの人が気軽に使えるような施設にしようと、鋭意努力を続けました。


 結果、会員数は増え、会員の健康も飛躍的に上昇しました。


 皆、医者要らずの健康な身体になったと喜んでいます。


 どうやら医療費や介護費の軽減にも、大きく貢献したらしいことが分かってきました。







 事例としては、まだまだたくさん思いつくのですが、これくらいで止めておきましょう。


 一口に社会的責任投資といっても、選択は容易ではなさそうです。


 単純な切り捨て方だと、本当は(相対的に)有益な活動をしている企業を落としてしまいかねません。


 また、個々人の考え方によっても、左右されてきそうです。







 SRIファンドの問題点も、この辺りにあるのかもしれませんね。


 実際、金太郎さんが読んだ本でも、CSRをアピールできるのは専属の従業員をおける大企業だけなので、ファンドから取り組みを尋ねるアンケートが届いても、まともに回答できる企業が限られてしまうといった指摘がありました。


 SRIファンドについては組入銘柄に問題のあるものもあり、自分が納得いくポートフォリオを構成しているファンドを探すしかなさそうです。


 個人的には、資金の使い方を選ぶ人のための志の高いファンドのはずですから、きちんとした企業調査のために信託報酬が若干高いのは良いとして(参考までに、さわかみファンドが1・05%です)、販売手数料を取っているものはダメだと思います。







 ところで、金太郎さんもたばこ産業については、疑問を持つことなくSRIの対象から外します。


 なぜなら、120歳まで生きると豪語していた金太郎さんの祖父が(たばこを吸ってました)、わずか9○歳で早死にしてしまったからです。


 おしまい。


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コメント
この記事へのコメント
9○歳で早死に(笑)
私の祖父はタバコをやめたのに、65歳で逝きました^^;

CSRって漠然としていて難しいです。

トヨタやホンダだって、ハイブリッドカーを開発する一方で、
F1に出場してブイブイやっているわけですし…。

個人的には社会的責任を破っていなければ、投資対象にはしますねv-89
2007/06/28(木) 00:34 | URL | さんた #w8Nxp8Ls[ 編集]
ふふっ、たばこの害もよく分かりませんよね。
でも、嗜好品ということは忘れない方がいいでしょう。
生活に絶対に必要な産業ではないってことですよね。

F1に出場していることについては、トヨタの重鎮の方の中に、かなり反発もあるようです。
でもね、ここに出ることによって培われる技術もありますよね。
例えば、最近はどの車でも装備されているディスクブレーキ。
ブレーキ性能を飛躍的に高めて、事故の軽減にも役だっているのでは?
結局のところ、バランスだと思うんですよ。
人間が経済活動をやれば、自然のどこかしらに歪みが生じてきますもんね。
だから仰る通り、世間様からお叱りを受けないような社会的責任をわきまえた活動をして、きちんと利益を出していればとりあえず合格で、後はプラスアルファの部分(環境配慮、情報開示等)を個々の投資家が判断して投資してればいいんじゃないかなと思ってます。
実際、そういう企業を選んでいく限り、長期的にはリターンも大きくなる確率が高いでしょうしね。
2007/06/28(木) 01:10 | URL | さんたさんへ #-[ 編集]
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