株の配当金を狙った長期投資を実体験を踏まえて研究。

 今週の初めに放映されたNHKスペシャルで、作家の幸田真音さんがレポーターとなって、日本の長寿企業を取材していました。


 印象的なデータもあったので、書き留めておこうかなと思います。







 まず、創業200年以上の老舗企業の数を国別で比較したデータ。


 中国は9社、台湾は7社、インドは3社、ドイツは800社、オランダは200社、アメリカは14社。


 これに対して、日本の長寿企業はなんと3000社に及ぶそうです。


 人間の寿命だけではなくて、企業という組織体の寿命も長いんですね。







 次に、長寿企業600社へのアンケート結果。


 創業以来の経営理念を継承していると答えた企業は86・3%、創業当時のサービス・技術を守っていると答えた企業は79・1%、本業以外への進出には慎重と答えた企業は87・8%だったそうです。


 長く事業を継続していける会社を見極める際の参考になりそうですね。







 そして、バブル崩壊後に続いた平成不況の下でも、長寿企業の29・6%が成長を続け、47・5%が横ばいだったそうです。


 長く続く企業というのは、信用に頼らず、日銭稼ぎができるんでしょうね。


 言い換えると、きちんとキャッシュを稼いでいける経営体質ということかな。


 不況で金融機関等が悲鳴をあげているときでも、自前で資金繰りをなんとかできてしまうのでしょう。







 番組で紹介されていた長寿企業は、ナベヤ金剛組花王の各企業でした。


 上場企業というと花王だけですが、それぞれの家訓は興味深かったです。


 まずは戦国時代から続く鋳物メーカーのナベヤさん。


 番頭制をとること、政治に口を出さないこと、遊興ビジネスに出資をしないことを家訓としているようです。


 番頭さんは、専務、常務よりも重要な役職で、日常業務を統括し現場を知り尽くしているそうです。


 経営にはトップである社長の他に、こういうサポート役が必須ということでしょう。


 これは企業統治の面からも、独善的な経営に陥らないために有効なシステムなのかなと思いました。


 政治に口を出さない、遊興ビジネスに出資をしないというのは、本業で利益をあげることに専念しなさいという戒めでしょうね。







 次に、創業1400年、飛鳥時代から続く金剛組


 伝統ある神社仏閣の仕事に集中すべし、身の丈に過ぎたことはしてはならない、を家訓としているそうです。


 家訓を守りきれず、コンクリート建築に手を出してしまい、大手との価格競争に巻き込まれて、一時は倒産の危機に見舞われたようです。


 しかし現在は、本業の木造建築に回帰して経営立て直しの途上。


 見ていると、伝統に裏付けられた技術を継承していくことに大きな誇りを持った若い職人さんがいらっしゃって、これからも続いていくんだろうなという印象を受けました。


 営業の方も、木造建築の方が長い目で見るとコンクリート建築よりコストが安い、ということをアピールしていく戦略で頑張っていらっしゃるみたいです。


 特に神社仏閣は、日本古来の木造建築の方がコンクリート建築より趣もあって美しいと思うので、金剛組の応援も兼ねて、木造建築の神社仏閣にはお布施を多めに入れようと思ってしまいました。







 それから花王


 明治時代創業の洗剤メーカーですが、現在も24期連続の経常増益を達成しているそうです。


 こちらは「少しずつ常に改良」ということを心掛けて、企業活動をしているそうです。


 競争が激しい分野なので、他社よりも一歩先んじるためだそうです。


 CDが普及するのを見越して、当時世界一のシェアを誇ったフロッピーディスクの事業から、さっさと撤退したというエピソードが興味深かったです。


 事業の選択と集中という、現在言われているけどなかなか達成できないことを何年も前に実践していたんですね。


 ところで、「花王」という社名は「顔」が洗える石けんを売り出したことから付いたそうです。


 シャレがきいてていいですね。


 こういう企業は「潜在」力が桁違いでしょう。


 「洗剤」メーカーだけに……。







 他にも、番組で紹介されていた家訓を2つ。


 住友家家訓。


 一時の機に際し目先の利にはしり危険の行為なすべからず。


 江戸時代創業の奈良県にある食品メーカーの家訓。


 商売は牛のよだれ、牛歩のごとく一歩ずつ。







 う~ん、なんだか投資にも当てはまりそうな家訓ですね。


 今後、好況になったときには、バブルの時のように先達の教えを踏み外していくところも出てくるでしょうね。


 そういう時が来たら、株式をさっさと売って次の不況を待つ。


 花王のような企業であれば、そのまんま保有していてもよし。


 投資戦略としては、こんな感じでしょうか。


 また再放送されると思うので、興味を持たれた方は見てみると勉強になると思います。


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コメント
この記事へのコメント
興味深いですね。
日本がこれほど飛びぬけて創業200年以上老舗企業が多いとは驚きもあり、嬉しくもあります。
こういう企業は不況に強そうですね。
投資という点で考えるとリスクは少なそうですが、その分リターンも少ないかも知れませんね。
でも一番は損をしないということですよね。
2007/06/23(土) 22:58 | URL | 京 #-[ 編集]
リターンはどうでしょうね。
ジェットコースターのような値動きは、期待できそうにないですかね(笑)。
でも、おっしゃる通りで、損をしないことが投資では大事。
とすれば、持てば持つほど利益がたまる、こういった会社は大きな調整が来た時に買って保有しとけばOKでしょうね。
2007/06/24(日) 00:03 | URL | 京さんへ #-[ 編集]
「顔→花王」「潜在→洗剤」
うまいですねぇv-237

それはさておき、花王ってそんな昔からあるんですかぁ(驚)
保守的になりがちな長寿企業だけど、その中で「少しずつ常に改良」を実践して、
でも根本の企業理念・家訓は守って24期連続の経常増益!

なんか完璧すぎて怖いですが、
こういう企業を長期で保有したいところですね♪
2007/06/24(日) 00:21 | URL | さんた #w8Nxp8Ls[ 編集]
ざぶとんあざーっす。
素敵なプレゼントでめりーくりすます!(早いって!)

不況に強い会社は、長期保有で子々孫々まで残せますよね。
そこまで長くなくてもいいんですけど、僕の場合、投資元本は捨てたお金と思うことにしてるので、つい長期間でお付き合いできるような企業に目がいっちゃいます。
2007/06/24(日) 00:43 | URL | さんたさんへ #-[ 編集]
テイツーが上方修正したんですね。
おめでとう~。
株価も反転しこれから期待できそうな雰囲気。
PBR1倍程度のあの時、買いだったんですね。
2007/06/25(月) 22:55 | URL | 京 #-[ 編集]
ははは、知りませんでした(笑)。
株価が好調な時は、買い増しもできないので個別株の値動きも見てないんですよ。
(;^_^A

今年は新規出店を控えて、利益の回収に向かう予定でしたから、予定通りといえば予定通り。
でも、前期末に下方修正を入れやがりましたからね(笑)。
終わってみるまでは気が抜けませんよ。
ニンテンドーさんにおんぶにだっこかもしれませんし。
2007/06/25(月) 23:12 | URL | 京さんへ #-[ 編集]
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