株の配当金を狙った長期投資を実体験を踏まえて研究。


アジアの金型・工作機械産業


 金型メーカーのニチダイ株を購入したので、金型産業の現状について勉強しておこうかなと思い、この本を読んでみました。


 普通は買う前に勉強するんですけどね、金太郎さんは少ぅし頭が弱っているので、いつも買って含み損を抱えてから現状認識に入ります。


 因みに、ニチダイの購入の決め手は、ホームページで硬式野球部の存在が明らかになったからです。


 どこの企業もどんどん廃部にしてるのに、有り難や~!


 しかも、しかも、1995年4月21日、千葉ロッテマリンスタジアムで1試合19個の最多奪三振記録を打ち立てた元オリックスの野田投手がコーチ!


 買い!


 それともう1つは、高機能金網フィルタがH2Aロケットに使用されているということが判明したからです。


 飛べ、純国産ロケット、夢と希望を乗せて宇宙まで!


 ついでに株価も乗っけてってくれ!!


 ………墜落………しくしく。 (T_T)


 賢い皆さんは、真似をしないようにしましょう。


 金太郎さん、笑い者になるのを覚悟で恥をさらしているので、必ず反面教師にしてびた一文損をしない投資家を目指して下さりませ。







 さて、昔は日本のお家芸だった金型・工作機械産業も台湾、韓国、中国に追い上げられて、エラー音がミーミー出ているようです。


 そんなアジアの金型・工作機械産業の現状を豊富なデータと共に分析しています。


 中国、韓国、台湾といった後発国の企業や経営状況の分析もしっかりとされています。


 腕のいい職人さんにしかできなかった加工が、昨今の機械の発達とコンピューターの導入により、相当程度のことまで出来るようになってしまったのが、日本凋落の始まりだったようです。


 それでもまだ機械にできないことはあり(基本的に人間のできないことは機械にもできない)、独自の技術や経営システムで生き残りをかけていくことはできそう。


 後半部分で、シンガポールのMSCグループと日本のX社(本文では企業名は伏せられているが、ジャスダック上場のアーク社(7873)であろう)の分析が目を引きました。


 そのアーク社ですが、最近業績の下方修正(38億円の黒字が117億円の赤字)を決算発表前のとんでもない時期にやらかし、決算発表日を延期する大失態。


 来期予想からすれば、PER12・5倍(2007年5月23日終値920円で計算)と買い時だとも思うのですが、この手の企業さんは、迂闊に来期の業績予想を鵜呑みにするわけにもいきません。


 ただ、非常に面白いビジネスモデルを構築しており、本書でも金型・工作機械産業の未来を示す1つのモデルケースといった扱いだったので、チャレンジャーさんは狙ってみるのも面白いかもしれません。


 注意点としては、M&Aによって急拡大してきた企業で有利子負債が多いこと、配当が7・5円で配当利回りも0・8%しかないこと、ここ3期のフリーキャッシュフローもマイナスが続いていること、前期の赤字で株主資本も減少していると思われることからPBRに注意が必要なことです。


 注意点だらけだな……。


 アークに限らず、森精機製作所、ジェイテクトなどを始め、NC旋盤やマシニング・センタといった工作機械産業、金型産業の株式を保有している方や、保有しようかなと考えていらっしゃる方は、読んでおくと企業の目指すべき方向性が分かり、投資判断の一助になると思います。







 最後に印象に残った部分をば。


 2001年6月13日から16日にかけてシカゴで開催されたISTMA(国際金型協会)総会で論議された「金型企業は今後何をしなければならないか」の結論。


1 情報を積極的に得る(顧客情報・競合先情報)

2 自社のコアコンピタンス(差別性のある能力)を把握する

3 顧客対応の営業ができる(品質・納期・価格・サービスの内容は顧客が決定するもの)

4 目的を明確にした企業戦略を立てる

5 自分の弱点を把握する

6 外部(顧客や世間一般)や社内に確実にメッセージを伝える

7 将来のビジョンを具体化する


 結局、どの産業でも目指すところは同じなのかなという印象でした。


 社会のお役に立つための企業活動をやってれば、そうそうおかしなことにはならないのでしょう。


 以上、アジアの金型・工作機械産業の感想でした。


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コメント
この記事へのコメント
私も、工作機械関連のニッセイに注目しています。

なぜか日本の産業を支える、縁の下の力持ち的な企業が好きなんですよね。
財務内容も超優秀ですし。技術力はピカイチ(らしい)

以前、システムトレード用の資金を調達するために売ってしまいましたが、システムトレードで利益が出たら買い戻したいと思っています。
2007/05/24(木) 22:53 | URL | CHARO #-[ 編集]
やっぱね、金型、工作機械がダメになったら、日本のモノ造りも終わりだと思いますよ。
だから、なんとしても生き残ってもらいたいと思うのデス。
でね、この本では台湾の企業が、英語と中国語を使って契約を取ってこれる点を指摘してました。
ホームページを見て、最低限、英語での表記があるかもチェックしておきたいです。
2007/05/24(木) 23:49 | URL | CHAROさんへ #-[ 編集]
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