株の配当金を狙った長期投資を実体験を踏まえて研究。

 2007年5月6日付日経新聞に、割安株に投資したらどうなったかを検証したデータが出ていました。


 以下は、PER15倍以下、PBR1倍未満の銘柄を2006年3月末に購入した場合における2007年4月末時点での株価騰落率です。


 QUICK・QBR調べで、東証1部上場銘柄で日経予想利益と06年末での公表値を元に、基準を満たした企業のうちPERの低い方から9社をあげているようです。


 前に書いた週刊ポストで紹介された割安株の検証と合わせて参照してみて下さい。







           06年3月末PER 06年3月末PBR 07年4月末の騰落率

ナイガイ          4・76      0・93      ー28・4%

双日            6・78      0・71      ー34・5%

ダントーホールディングス  8・69      0・73      ー 9・9%

シーアイ化成       10・06      0・84      ー20・9%

住友鋼管         11・06      0・86        9・5%

三愛石油         11・58      0・93       12・4%

小林洋行         14・27      0・88      ー40・0%

立花エレテック      14・48      0・95      ー10・4%

モリ工業         14・53      0・97       35・0%







 ずっと金太郎さんのものとおぼしき失敗談を読んでくれていた方は、上から2番目の企業のPERがダマシであることを知っているはず(笑)。


 そして、なぜに割安なのに売られてしまっているのかも。


 以前に「~の罠」というタイトルで割安株の危険性について書きましたが、下がってしまった銘柄には恐らく、この記事で指摘したことが当てはまっているのではないでしょうか。


 つまり、割安なはずが割安ではなかったということです。







 割安株というのは、とどのつまりが人気のない銘柄であり、人気の無さには必ず原因があって、その原因が払拭されるまでは株価も上がっていかない。


 原因が単に地合いの悪さにあって、企業業績と無関係であるなら問題はそう大きくありませんが、企業業績そのものに疑義がある場合、割安に見えても株価はどんどん下がります。


 赤字を出せば株主資本が流出して、PBR1倍以下でも将来的には割高になっていきます。


 PERに至ってはマイナスで比較のしようもありません。


 何年か見てきて何度も何度も痛切に感じるのは、その企業の将来性、つまり業績を拡大していけるのかどうかの判断が第一にくるべきであるということです。


 そして、これさえ確実にできれば、現時点での割安度は大きな問題ではない。


 大赤字を出してPERがメチャクチャな企業も、黒字転換して安定的な成長ができる経営体質に生まれ変われば、現株価でも将来的には割安になります。


 PBRが10倍を越えていても、株主資本の蓄積が年率30%で進むと確実に予測できるなら、10年後には現株価でもPBR1倍未満となり割安となるという判断もできるのです(PERも同じ)。


 ただ、将来性の予測は不確実なので、こういった銘柄への投資はリスクも高い。


 安全にいこうとするなら、過去から現在に至る過程で順調に業績を拡大しており、現時点において割安で、今後も一定の業績の維持ないし拡大が見込まれる銘柄を探すということになるでしょうか。







 もっとも、三角合併の解禁で、業績拡大はあまり重要視せず現時点での割安度に注目する投資法も、成果をあげる可能性は否定できません。


 買収防衛の場合には、配当増額や自社株式の購入で値上がりが狙え、買収される場合にも統合効果やTOB価格に対応して値上がりが狙えます。


 世の長期投資家が泣いて有り難がるバフェット流のバリュー投資法も、M&Aが活発になった年に好成績を収めているそうです。


 今回の三角合併解禁での期待の他、不況になったときなどの逆境時にも業界再編などでM&Aが活発化し、思わぬところでその恩恵が得られるかもしれません。


 何にしろ、将来起こるであろう何に期待しているのか、それを明確に持った投資をしていきたいものです。


応援ありがとうございます!人気blogランキングへ

株は配当金を狙ってTOPに戻る


独自のセンスで相場に挑むか?それともプロが使うフィスコの情報を使ってみるか!?

コメント
この記事へのコメント
割安株にはダマシがあることもありますが、真に割安なところもたくさんあります。
それでも全く買われないところもあります。
割安だけの理由では買われないのでしょうか。
割高銘柄でどんどん買われているところ見ると納得いかないですね。

ジオマテックのEV/EBITDA倍率を調べてみました(06年3月)
なんと2.5!
赤字でこれは驚きました。
時価総額74億円で現金65億持ってるからこんな数字になったのでしょうが、流石に売られすぎかななんて思ったり。
でも逆に思えば業績さえ回復すれば大幅に上昇が期待できそうかなぁ。
2007/05/07(月) 22:59 | URL | 京 #-[ 編集]
そうですね。
実際、上がっていく銘柄もたくさんありますからね。
株価は時に売られ過ぎ、時に買われ過ぎ。
移ろい易い人の心が作り出すものですから、なかなか理屈通りにはいかないこともあるでしょう。
ヤフーとかがガンガン買われてるのを見ると、なんだこりゃって思いましたもんね(笑)。
実際には、成長力を見越して買われているわけで、将来からすると買える値段なんだということに気付かされます。
自分はあまり手を出したくないですけど(笑)。

ジオマ2・5ですか。
雑誌の最低が2・1ですからね。
おまけにキャッシュリッチってことですね。
つまりは、買った瞬間に投下資本の90%近くの現金を保有することになるわけだ(笑)。
後は、ここの技術を必要としてくれるとこがあると、面白いことになりそうですよ。
2007/05/07(月) 23:23 | URL | 京さんへ #-[ 編集]
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://kabuhaitoukin.blog48.fc2.com/tb.php/216-72c622a5
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック