株の配当金を狙った長期投資を実体験を踏まえて研究。
株は配当金を狙って



 続いて、低PBRの罠について書きたいと思います(PBRの意味についてはこちら)。


 スクリーニングをかけると、PBRが1倍を切る銘柄が散見されます。


 PBRは株価が株主資本(解散価値と読み替えてもよい)の何倍で買われているかを見る指標なので、理論的には1倍が底値となります。


 1倍の時点で解散した場合、1株株主資本の値(株価の値)だけ株主に残余財産が配分され、この値段で買った時の収支が均衡するからです。


 では、1倍を切るこれらの銘柄は本当にお買い得なのでしょうか。


 問題は、現在の株主資本が減ることがあるのかということでしょう。


 答えは「イエス!」です。







 GDHという銘柄を見てみましょう。


 現在のBPS(Book-value Per Share、1株純資産)は、43997円(四季報)となっています。


 ところが、この銘柄、1年前には8万円を超えていたんですね。


 今期に入って大赤字を出し、1株純資産にシャレにならないくらい食い込んでしまいました。


 そう、赤字を出せば株主資本に食い込み、1株純資産も減らしてしまうのです。


 恐ろしいですね~。


 株券がただの紙切れに近付く瞬間です。


 経験した人にしか分からない恐怖でしょう。


 こうなると1株利益を減らしてでも増資で資本強化するか、転換社債等を大量に発行して資金調達するしかありません。


 引き受けてくれるまともな機関があればいいですが、怪しげな機関が出てくるとピンチ増大です。


 幸いGDHは、まともな増資引受先が現れたので、最近株価も反発しました。


 でも、赤字体質が変わった訳ではなく、すぐに下落していますね。


 こういう思惑による株価上昇には注意して下さい。


 収益力に変わりがない場合、基本的な株価の方向は下ですからね。


 因みに、その前にも10月中旬に株価が上昇していますが、ローマ映画祭か何かで出品作品が受賞したことによるものです。


 そう、受賞しただけで、収益力が実際に上がったわけではなく、直後の更なる赤字発表ですぐに下がってしまいました。


 どんなに応援したくても、赤字を出したら一度売って様子を見るのが賢いです。


 株価や業績が落ち着いてから買い戻せば良いだけの話です。


 落ちていく株価に付き合うのは止めましょう。







 ということで、PBR1倍以下であっても、収益力に疑問符のつく銘柄はお買い得ではないということです。


 現に、1倍を大きく割り込んでいるような銘柄は、赤字体質の会社が多いと思います。


 市場に株主資本をダダ減らすだろうと予測されているということですね。


 逆に言えば、赤字どころか黒字転換し継続的に増収を見込める銘柄があれば、それこそがお宝株ということになるでしょう。







 もう1つ、現在PBRが高い銘柄であっても、株主資本は減少もするし増加もするのですから、将来的には現時点の株価でPBRが低くなる銘柄もあるということです。


 高い成長(売上高、純利益の増加)を続ける企業の中には、こういう銘柄が多いと思います。


 成長性によってPBRの意味も異なってくるということですね。


応援ありがとうございます!人気blogランキングへ

株は配当金を狙ってTOPに戻る



シュルツ・ベルガー ジャパン
法人顧客を対象とした経営・財務コンサルティングを個人投資家
にも広げて提供。推奨銘柄と売買指示等各種助言で投資をサポー
ト。各種雑誌でも紹介されている投資顧問会社。


コメント
この記事へのコメント
こんばんは。
PERやPBRも割安だと思えても将来がどうなるかを見極めなければ駄目ということですね。
といってもそれが難しいんですけどね(笑
2007/02/08(木) 00:39 | URL | 京 #-[ 編集]
将来は読めねっす(笑)。
だから、やっぱり好きなとこや面白いと思う活動をしている企業を買っちゃうのも1つの手かと。
ただ買う時に、最低限の確認はしておいたほうがね。
リスクは知っておいた方がいいでしょうし。
2007/02/09(金) 00:09 | URL | 京さんへ #-[ 編集]
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://kabuhaitoukin.blog48.fc2.com/tb.php/150-1d52051e
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック