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株の配当金を狙った長期投資を実体験を踏まえて研究。


 ポートフォリオのお話です。


 今回は、偉そうなことは何も言えないので、書くのが非常に億劫だったメンテナンスのお話。


 大体のイメージを作ってから、実際に株を買ってポートフォリオを作っていくわけですが、時間の経過と共に自分の判断の結果が出てきます。


 で、上がった株を売って、より割安なところへ、みたいなことが上手にできればいいんですが、そうは問屋がおろしません(笑)。


 まあ、相場が好調な時は、そうやって売った株ほどさらに上がって、買った株はそのまんま、悪けりゃ下落なんてこともしばしば。


 ここで考えておきたいのが、売る場合の不利についてです。


 それはズバリ税金。


 バフェットお師匠の手紙にも出てくるお話ですが、毎年売買して10%利益確定していく場合と10%ずつ株価の上昇を享受していく場合との長期的な差を考えて見ましょう。


 もちろん、本質的に不確実な話なのですが、もし仮にそういうことが確実にできたらという前提です。


 毎年売買して10%の利益を確定していく場合、初期に100万円分保有していたとすれば、1年後110万円に株価が上昇しています。


 売ると10万円の利益に約20%の税金がかかり、この時点で108万円。


 2年目、これを全額再投資して、1年後に10%の上昇で118万8千円。


 利益確定の売りで10万8千円の利益に税金が20%かかり、8万6400円のプラス。


 3年目、116万6400円を再投資して、10%上昇で128万3040円。


 11万6640円の利益に税金が20%かかって、9万3312円のプラス。


 4年目、125万9712円を再投資して、10%上昇で138万5683円。


 12万5971円の利益に税金が20%かかって、10万776円のプラス。


 5年目時点で、初期の100万円は146万1264円に成長しました。





 さて、では毎年10%上昇する株を持ち続けた場合です。


 1年目、100万円が110万円。


 2年目、110万円が121万円。


 3年目、121万円が133万1000円。


 4年目、146万4100円。


 5年目、161万510円。


 仮に、5年目で投資をやめて利益確定した場合でも、税金は61万510円の20%となり、手元に残るのは148万8408円で、この時点でも、わずかとはいえ既に差が出ています。


 もう分かったと思いますが、仮に毎年10%上がる株式を長期保有すると、毎年10%の利益を確定して資産を増やす場合と比べて、期間が長くなればなるほど無視できない差が生じてきます。


 これが売りの本質的に不利な点です。


 途中で利益を確定して税金を払い、得た現金を再投資しようという場合、この点をよく考えておくべきです。


 利益が出ると嬉しくなって利益を確定し、次の投資対象へとポートフォリオを頻繁に変更する誘惑にかられるのですが、そこには罠が待っています。


 個人的な経験ですが、金融危機後の上昇過程で、もうさすがに割高だろうと思って売った企業の多くが上値を追い、支払った税金分も含めて新たな投資でその分を埋め合わせるのは容易なことではなかったです。


 正確な比較の結果は出していませんが、単に保有しているだけの方が、よっぽど楽だったかもしれないのです。


 下落基調の時も、売ったものほど底堅く推移したりなんかして、もう何やってるんだかわからず。


 名目上で、より割安で高配当の株に投資するので、配当が増えたのはよかったことですが、どっこいこの配当にも税金がかかりますからね。


 税金を払って国の財政に貢献するのは、がっつり株価上昇の恩恵を受けてからでもいいのです。


 ということで、ポートフォリオのメンテナンスと言っても、最良のメンテナンスは「放ったらかし」かもよってお話でした。


続き


 ついでに、10年後にどうなるかを計算すると、1年ごとに10%上昇で利益確定する場合、214万7074円になります(小数点以下切り捨て)。


 利益確定をせずにずっと保有し続ける場合、259万3742円になり、利益の159万3742円に20%の税金がかかって、手残りは227万4993円です(小数点以下切り捨て)。


 12万7919円の差が出ました。


 当初元本の10%以上の差ということになります。


 もし仮に年間10%で成長するポートフォリオを組めている場合、売ってポートフォリオの構成を大きく変えるときには、この差を埋めて余りあるという確信が必要でしょう。





 さらに言えば、バフェット師匠の教えの通り、できる限り動かさなくて済む投資対象を選択することの重要性にも気付かされます。


 上下動をうまく捉えて売買できる確信を持つ割安株が仮にあったとして、税金を払いながらこの株式を売買するより、長期的な確信を抱く優良企業を保有し続けることのメリットです。


 無論、「自分にとって」どちらの方がリターンが大きくなりそうか、という問題は避けて通れませんが、このメリットは強く意識しておくべきであると考えます。


 優良企業であると意識して買った株が上昇していく場合、それは材料というよりもその企業の確かな経済的基盤に基づいているのがほとんどであり、それが早晩崩れ去るなどということは、そうそう簡単には起きないのではないかと思います。


 恥を晒して具体的な企業名を書いておけば、ダイキン工業であったり、良品計画であったりするわけです。


 どっちも売却後に2倍以上になったひょ〜ん。 (T ^ T)


 ………カブ返せ。