株の配当金を狙った長期投資を実体験を踏まえて研究。

 基本ポートフォリオではなく、自分でポートフォリオを作る場合、独立系の投資信託を含めたアクティブファンドを複数組み合わせることもできるでしょうし、買付のやり方や景気の変動に合わせ待機資金の比率を工夫するのも立派な投資戦略だと思います。


 大事なのは、インデックスファンドを毎月一定額買うだけで、ほとんどのプロを上回るポートフォリオが出来上がってしまうという現実を直視することであり、この投資法の愚かな部分と賢明な部分をきっちり分けて認識することです。


 ほとんどの人間は、それが賢明だと考えて実際は愚かな投資法を採ると思います。


 周りを見れば、取るべき行動も自ずと分かるでしょう。





 次に、さらに踏み込んで、自分で株式を買ってポートフォリオを作る方法について考えてみましょう。


 これはリーマンショックを経験しながら考え、実践してきたことでもあります。


続き


 アメリカの経済学の講義で、サルが新聞の株式欄にダーツを投げて銘柄選択をしても、大方のプロのポートフォリオを打ち負かすという話がされると本で読みました。


 実際はタオルを投げさせて、タオルが覆った部分の銘柄でポートフォリオを組んだ場合なんだとかで、効率的市場仮説や分散投資の有効性を説くときに用いられる話です。


 この話をもとに、自分も似たようなことをやってみてやれ、と考えました。


 ただし、闇雲にダーツやタオルを投げるのではなく、人間として一定の価値基準や企業観を持ってです。


 何せサルでもプロを上回るのですから、気楽なもんです。


 結果はというと、分散投資で何をやらされているのか、きっちりと理解させられる羽目に(笑)。


 この話は既に書いてきたので置いておいて、実際にやったことは、新聞の株式欄を見ながら、赤ペンを持って左上から右下まで全ての企業名を見ることです。


 そして、知っている企業にマル、優秀だと思う企業に二重丸、地球がひっくり返っても絶対に投資したくない企業には横線を引いていきました。


 この訓練は、企業について勉強したり、新たな情報を得たりすることもあるので、2週間おきとかに定期的に行いました。


 成果は、株式市場の森と木の関係、各セクターと構成銘柄、自分の能力の限界、優秀企業の配置が一見して分かるようになったことです。


 自ずと、自分が目指すポートフォリオの形も明らかになってきますし、当然そのポートフォリオの弱点も見えてきます。


 今度は、その弱点を補ってくれる企業を勉強して探します。


 私の場合、景気敏感業種に偏っていたので、安定的な業種や企業を意識することができました。


 ちょっと空いた時間でできるし、新たな発見もあって楽しいので、自分でポートフォリオをつくって投資したい方は是非。





 ところで、バフェット御師匠の属するグレアム・ドッド村の住人になると、投資成績がどうなるかは気になるところでしょう。


 市場平均の2倍前後といったあたりが相場だろうと思います。


 もちろん、個々人によって開きは出るでしょうが、間違っても長期的に指数に負けるようなことはないはずです。


 なお、訪問者数も少ないので遠慮なく書いていますが、効率的市場仮説や分散投資について語る講義や人に対しては、拍手喝采しておきましょう。


 バフェット御師匠は、講義に寄付すべきだとまでおっしゃっています(笑)。





追記


 市場平均の2倍というのは、御師匠やグレアム・ドッド村の投資家たちの投資成績を見て、まあこのくらいが相場なのかなという数字です。


 グズグズの日本市場なら、そもそも指数で成績がプラスかどうかも怪しく、何倍になるやら見当もつきません。





 もちろん、講義に寄付すべきというのは、御師匠のジョークです。


 倹約家で鳴らした御師匠が、講義に寄付などするわけはありません(笑)。


 何も考えずに投資する人が増えることは、手の内を知っている人間にとって、利益の源泉が増えること以外の何物でもありません。


 言葉は悪いですが、カモが増えるという表現が一番ピッタリきそうです。


 だから寄付しようなどというジョークを飛ばしているのです。


 私が拍手喝采しておこうと書いたのは、無駄な議論は避けるにこしたことはないからです。


 この手の投資法は、一種の宗教のようなもので、論難することは信仰に対する冒瀆です。


 事実、信じる者は救われるのですから、それでいいのです。


 そもそも議論とは、依って立つ基礎が同じ時にのみ成り立つもので、違えば噛み合わないこと請け合いです。


 長期投資という点で共通点はありますが、依って立つところは全く違うのだと思います。