株の配当金を狙った長期投資を実体験を踏まえて研究。

 最近、昭和シェルから事業報告書が届きました。(同社の決算は12月)


 信用収縮と需要蒸発という暴風雨の中、手元資金を確保するために多額の借入金で現金保有残高を積み上げていました。


 財務活動によるキャッシュフローは大きく増加。(前期は▲21029と借入金を返済して資金流出状態だったのが、72337と借入金によりキャッシュインが大幅増)


 現金等の期末保有残高は、15686から71815へと大きく増加しています。(単位は全て100万円)


 資金繰りの不安からでしょうが、昭和シェルクラスの企業がこぞってこのような資金調達を行っているとなると、お金がいくらあっても足りないでしょうね。


 事業環境の厳しさを再認識させられます。


 もっとも、太陽電池等への戦略的投資で、前年度より投資活動によるキャッシュアウトは増加しています。(▲25687から▲42932へと投資資金の増加)


 将来に向けた積極投資も怠っていないところは、いい感じかな。


 原油価格の急上昇と急降下で、たな卸資産(販売用に仕入れた原油)の評価額に影響が出て売上原価の上昇となり、122億8300万円の営業損失を計上。


 純損失は、162億2100万円に。


 痛し。 (>_<)


 何せ、140ドルまで高騰して、一転、40ドルまで下落ですからね。


 原油価格の変動幅が大きいと、経営計画を立てるのも難しそうです。


 恐るべしカジノマーケット!


 でも配当金は減らず。


 ありがたや~。


 きちんとした経営か、バックに控える巨大資本か、はたまた日常生活に不可欠な事業の特性か、いずれにしろ信用があれば、こういった危機に際してもきちんと資金の手当がついて、配当を維持してくれるということでしょう。


(無論、今後も大丈夫ということを保障するものではありませんが、一応来期も配当維持の予定。)


 社長が急病でお倒れになったみたいですが、新体制でバッチリ頑張って下され~。


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 昔、記事を書いたらコメントいただいちゃって、書かないと売っぱらったんじゃないかと思われるかもしれませんので、書かせていただきます。


 株仲間の方、御心配なく、アホルダーと言われようがどうしようが、お構いなしで保有を続けてます。


 買った当初は、なかなか魅力的な値段だと思っていたのですが、サブプライムショックであれよあれよという間に、格段に魅力的な値段になってしまいました。w


 割安だと思ったら、もっと割安になってしまったという笑えないお話です。


 こうなってしまったら、僕の投資スタイルからすべきことは「断固とした買増し」の1つだけ。


 なのですが、以前よりも少し知恵がついたこともあって、現在の株価で見ると、より魅力的な投資対象がゴロゴロと転がっています。


 危機が去った後に取り残されていたら、救援の手を差し伸べたいと思っています。







 買いに至った経緯ですが、銘柄検索で引っ掛かったのと、四季報の「精密鍛造で圧倒的強み」という説明に惹かれ、ゴーサインが出ました。


 因みに、この頃の検索条件で検索をかけると、現在は超優良大企業が次々とヒットします。


 この頃に買った銘柄には、割安株投資の本質について考えさせられました。


 この意味で、とても良い投資だったと思います。


 回復には手間取るかもしれませんが、授業料でしょう。







 事業についてです。


 精密鍛造の方はネットシェイプと呼ばれる工法で、金属の塊を強烈な圧力でプレスし、削らずに目的の形に変形させます。


 主に自動車の部品や金型の製作といったことを、このネットシェイプを用いて行っています。


 取引先は多彩で、1社に偏った取引ではありません。


 金型事業の方は、この5年横ばいが続いていて、今のところ成長性も感じられません。


 この他、排ガス規制で需要が高まったディーゼルエンジン用ターボチャージャーの部品も製造しています。


 こちらは売上高が5年前比3倍強と力強い伸びを見せています。


 また、フィルター事業もおこなっています。


 こちらも売上高は5年前比2倍弱です。


 独自の積層焼結技術を用いた高性能フィルターで、国産ロケットH2にも搭載されているようですね。


 それから、石油化学産業や液晶工場などにも供給しているようです。


 技術を生かして、脱化石燃料の分野で何か造れるといいのですが、今のところ具体的な動きはなかったと思います。


 今後の経営計画に注目しています。


 買った経緯はいただけない感じですが、野球文化への貢献や持っている技術など、気に入っているところも多いので(買った後で知ったのが、さらにいただけません)、当面の値下がりは無視して保有を続けています。


 この辺りの考え方は分かれるところでしょうが、僕の場合、下がった即損切り、で、次の銘柄にいって、などということをしていると、利小損大となってすぐにすってんてんです。


 利益は早く欲しくて、損失は回避したいという人間心理もあるのでしょうが、それ以上に好きな企業を売るのに、どうしてもためらいが生じるからです。


 売って上がったら、売らずに下がる何倍も不愉快なのです。


 相場にかじりついている時間的、心理的余裕もないです。


 要するに、売買よりも企業や事業活動の方が好きなわけでして、こうなると「売らない」を前提に「売らないで済む投資法」を極めるしかありません。


 幸いなことに、調べてみるとこちらの方が楽で、しかも投資収益もそれなりに大きいということが分かってきました。


 取れないことがほぼ確実な高い利益より、低くても確実に刈り取れる利益の方が自分には向いています。(長期間で見ると低いどころか、とんでもないところへ行くかもしれません。)


 ニチダイについては、大きく化けそうという感触はまだないです。w


 でも、そこそこの投資収益はあるかなと思っています。


 事業報告書には、毎回笑顔の従業員さんが写ってて、こういう職場でうちのお金も働いているんなら、長い目で見させてもらっちゃおっかなって感じです。


 地道に事業を続けていく限り、半永久保有です。


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 超伝導銘柄ということで買ってみましたが、住友グループについて知る良い機会になりました。


 旧財閥系の企業というのは、長期間しぶとく生き残ってきただけあって、生活のそこかしこに関わる企業が多いです。


 住友電工もその1つだと思います。


 関心をもった技術は超伝導ですが、実際には電線(超伝導電線は究極のエコ電線)、自動車用電線、光ファイバーといった生活になくてはならない事業を手がけています。


 住友ゴム工業と住友電設の大株主でもあります。


 経営成績では、それほどパッとしたところもないのですが、ROEは徐々に改善されてきています。


 また今後は、連結ROE10%を目標にしていくようです。


 直近で9%を超えており、早晩達成可能な数字だと思っています。


 10%と謙虚なことを言わず、住友金属工業や住友重機械工業のように、20%くらいいってもらってもいいですね。w


 上記の2社は、近年目覚ましい経営成績で株価も急上昇した企業です。


 住友グループには、住友化学、住友商事など、他にもたくさん企業がありまして、住友電工を含めて二匹目、三匹目のどじょうを狙っているところです。







 事業報告書のトピックスによると、自動車の軽量化に貢献する、軽量で細い自動車用電線を開発して、自動車メーカーに採用されたようです。


 原油高で自動車には逆風が吹いてますが、ミリ単位での軽量化で各社が工夫をこらす姿には頭が下がります。


 こういった努力を続ける限り、原油高や環境問題は日本車にとって追い風になると信じています。


 それから、高温超伝導ケーブルを電力系統に接続する日本初の実証実験を、東京電力と一緒に2010年度から実施していくようです。


 送電効率が減ってエネルギーロスが減れば、うちのお金も働きがいがあったというものです。







 投資収益のみを狙って買ったわけではありませんが、そのうち勝手に積み上がるのではないかと期待しています。


 ひとえに、松本正義社長と住友電工の従業員の皆さんの頑張り次第ということでして、長期保有の投資家としては、後は信頼してお任せするだけです。


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 最新の有価証券報告書を見る限り、帝人のここ5年の経営成績は、お世辞にも良いものとは言えません。


 資本効率も5年平均で、5・4%です。


 バフェット氏に、投資が失敗に終わると言われている程度の数字です。


 ライバルの東レが8・24%と、3ポイント近く水をあけられています。


 三菱レイヨンは11・03%、クラレが6・29%です。


 因みに、似たような事業を展開する化学産業の有名どころでROEの直近過去5年平均をみると、信越化学10・94%、旭化成10・14%、住友化学10・76%、、三井化学7・14%という数字が出ました。


 この他、日東電工では15・06%、三菱ケミカルHDに至っては17・13%(直近過去3年平均)です。(注、あくまで過去の数字で、今後ずっとそうとは限りません。)


 帝人は資本に見合った利益をあげておらず、まだまだ改善の余地が大きそうです。


 帝人のROEは、平成19年度に10%近くまで上がって、「おおっ!」という期待感がわき上がったところで、あっさり墜落しました。


 また、今期は屈辱の減配でした。


 配当は業績連動型のようで、この減配もやむを得ないのかもしれませんが、仮に減配をしなければ市場の見る目も違ったかなと思います。


 減配で内部留保に回した資金が、将来への良い投資となればいいのですが。


 なんとか巻き返して欲しいところです。







 帝人は繊維部門に分類されますが、「Human Chemistry, Human Solutions」というキャッチコピーが示すように実質は化学といってよく、様々な素材を生み出しています。


 今後は炭素繊維やバイオプラスチックなどの新素材が、業績を押し上げてくれるのではないかと期待しています。


 この他、水処理膜でも注目しています。


 他にも、医薬医療事業に進出しており、セグメント別売上高は全体の11%にすぎないのに営業利益は全体の29%と結構な高収益です。


 「くすりくそうばい」という言葉を思い出してしまいました。w


 新社長の大八木さんが、この高収益医薬医療事業のご出身だったと思います。


 他のセグメントでも、この高収益を実現してくれればねぇ………。


 新社長への期待は、かなり大きいです。(つーか、マジでなんとかしてくだされ!)


 原油高など逆境は続きそうですが、持っている技術は未来に必要なものばかりだと思うので、迷わず半永久保有です。


 なお、テイジン未来動物図鑑は必見です。


 資源高は、こういった新素材の価格競争力も強めてくれているかもしれません。


 個人的妄想では、今後5~10年で新素材に関し、帝人などに強烈な追い風が吹く予定です。


 ………逆風でないことを願うばかりです。


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 2011年に1千億円を投資して世界最大級、年産1000メガワット規模の太陽光発電パネル工場を建設予定と報じられました。


 現在は、シャープの葛城工場が710メガワットで世界最大規模ですが、これを上回る規模となりそうです。


 シリコンを原材料とするシャープと異なり、次世代CIS太陽光発電バネルを量産する予定です。







 シリコン型は世界中の多くの企業が採用する方式で、供給不足から原材料高騰となり利益を圧迫しているようです。


 シャープや三洋電機、京セラはもちろん、シリコン供給サイドに注目してみるのも良いかと思います。


 なお、太陽光発電では、シリコン型、CIS型、色素増感型の3種類が開発されているようです。


 色素増感型では、TDK、ソニー、太陽誘電といった企業に注目です。







 石油産業は、原油高で化石燃料からの脱却が進むと将来性はないかに思えますが、そういった将来をにらんで経営の舵取りをしています。


 昭和シェルの太陽光発電事業もその1つですが、他に水素ガス供給ステーションといった構想も持っています。


 燃料電池の普及をにらんでのものです。


 新日本石油など他の企業も、このような転換をにらんで着々と布石を打っているはずです。


 企業経営のダイナミズムを実感できる産業ではないかと思います。


 つまるところ、素人があ~だこ~だと屁理屈をこねて買えない買えないと思っている間に、企業の方はさっさと変化し将来へ向けた体制を整えているということです。


 そして、買いたいと思う頃には、株価は高くなった後というのが相場でしょう。


 もっとも、こういう不確実な産業は避けて、バフェット氏のように確実なものにだけ集中して投資していくというのも1つの手段ですが。







 昭和シェルは、普段使うスタンドであることと資本効率が高いことで、半永久で保有してみることにしました。


 資本効率(ROE)は収益次第で変わる面もありますが、株主還元を意識した経営をしているかどうかを見る良い指標だと思います。


 因みに、平成19年度(12月決算)までの5年間の平均ROEが12・54%となっています。(業績には振幅がありますので、買うのは当然悪いときですね。)


 現在は、配当利回りも3%を超えていたと思います。


 先行きは不透明ですが、大船に乗ったつもりで追い風が吹くのを待つことにしています。







<付記>


 バフェットおじさんも、サブプライムショック前まで中国石油に投資していたようです。


 もっとも、バリュエーションの観点から、サブプライムショック前に売っていたようです。


 また、サブプライムショックの最中、コノコフィリップスという石油会社へ投資していたという話も読みました。


 文中に書いた感想とは異なり、石油会社に積極的に投資されているようなので、書き留めておきます。


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