100万回売買した猫がいました。
買っては売り、買っては売り、1日として保有したことはありませんでした。
株式市場では、次から次へと魅力的な株価の銘柄が現れ、猫はその度に買って、すぐに売り抜けました。
やがて猫は、素晴らしく魅力的に思える銘柄に出会いました。
猫は初めて保有を開始し、一夜を過ごしました。
時を過ごせば過ごす程、魅力は増していきます。
猫はすっかり夢中になりました。
やがて、その銘柄は配当金を生みました。
猫は嬉しくなり、銘柄を保有し続け配当金と共に暮らしました。
しかし、銘柄の勢いは衰え、配当金を生まなくなり、やがて株式市場からもこの世からも消えてなくなりました。
猫は声をあげて泣きました。
そして、そのまま寝込んでしまいました。
猫は二度と株取引をしませんでした。
おしまい。
<配当金太郎氏の感想>
激しい回転売買をするより、銘柄に惚れることの大切さを教えてくれる美しいお話ですね。
かーっぺっぺっ!
<今日の格言>
銘柄に惚れるな
<名作紹介>
100万回生きたねこ
長い間読み継がれている絵本の名作。素晴らしいお話です。お子様に是非。
とある国に、アリどんとキリギリスどんが住んでいました。
アリどんは働き者でした。
来る日も来る日もせっせと働き、生活を切りつめて一生懸命預金をしました。
おかげで預金は、どんどんどんどん貯まっていきました。
キリギリスどんは遊び好きでした。
毎日毎日、歌を歌いお腹いっぱい食べ、かわいい女の子と遊び倒し、稼いだお金を湯水のごとくつかっていました。
もちろん貯金はほとんどありません。
やがて1億ゼニーを預金で貯めたアリどんは、富裕層の仲間入りができたと大喜び。
「キリギリスどんは馬鹿だなぁ。ちゃんと働いてしっかり預金をすればいいのに。」と得意満面です。
キリギリスどんもこれを聞いて、「アリどんも馬鹿だなぁ。そんなに貯めてどうするの?お金は使うためにあるんだよ。」としたり顔です。
こんな言い合いをしているうちに、やがて寒い寒いハイパーインフレがやってきました。
物価は屋根より高く、鯉のぼりのようにぐりぐりと上がってゆきます。
今日1ゼニーで売っていた物が、1ヶ月後には100ゼニーになるような激しさです。
生活はたちまち困窮し始めました。
アリどんが一生懸命貯めた1億ゼニーも、今ではほとんど価値がありません。
アリどんは思わず叫びました。
「こんなのアリ!?」
それを見ていたキリギリスどんも叫びました。
「俺もギリギリッす!」
おしまい。
<考えてみようのコーナー>
アリどんとキリギリスどんのどちらの生き方が正しいでしょうか?
彼らが困らないためには、どういう行動をとればよかったでしょうか?
ハイパーインフレで、得をするのはどんな人でしょうか?
<メモ>
標準的なハイパーインフレの定義は、「月率50%を超える価格上昇」だそうです。
1920年代のドイツでは、月率3万%(300倍)もの物価上昇を記録したそうです。
これがヒトラーとナチスの台頭を招く1つの原因だったのでしょう。
