株の配当金を狙った長期投資を実体験を踏まえて研究。

 またまたおもろい本を読んでしまいました。


 合理的市場という神話という本で、ウォール街と投資に関する歴史をつづった本です。


 効率的市場仮説をめぐる様々な人々が登場します。


 バフェットじっちゃまも登場します。


 大御師匠のグレアムも登場します。


 市場についてのお話なのですが、個人的にはむしろバフェットじっちゃまやグレアム大御師匠の投資をより理解するのに役立ちました。


 バフェット本を読んでいても、バフェットじいじやマンガーじいじの発言の意味するところが今一つ分からない部分もあったのですが、この歴史書をひもとけば、その時々の資本市場で起きた問題点が分かり、発言の趣旨がよりはっきりします。


 もっとも、肝心の効率的市場仮説についての結論はいまだ出ずじまい。


 この本の著者も、第一に、市場を打ち負かすことは難しく、自分で投資するなら市場はあなたよりも頭が良いという前提に立つことが、ただ1つの賢明な出発点になること、第二に、市場に勝つ方法を考えついたら、自分と同じことを誰もしていない理由を説明するモデルが必要になること、の2点を指摘していました。


 この書き方からすると、著者も効率的市場の信者さんのようですね。


 第一の前提に立ってしまったら、もはや市場に投資するしか方法が無くなる気がするんですが。w


 ともあれ、ウォール街の歴史、投資家の歴史、経済学の演じた役割などの他、自分が知らず知らずのうちに巻き込まれている思想や信仰の背景を知るうえでも、とても良い本です。


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 いつぞやの日経新聞で紹介されていた貨幣進化論という本に興味を持ち、読む機会が持てたので読んでみたら、これが大ヒットで大変におもしろかったです。


 サブタイトルが、「成長なき時代」の通貨システムということで、現在の日本の状況を憂慮し様々な提言が書かれています。


 もっとも、その議論を行う前に、「貨幣とは何なのか」を考えるため、架空の島国をモデルにして貨幣の発生から消滅までを描き、さらに、現実の世界での貨幣や通貨政策の歴史がきっちりと解説されています。


 これが大変に勉強になります。


 かのニュートンが大損こいて、「群集の狂気ばかりは計算できない」と嘆いた南海泡沫事件についての解説もありました。


 ケインズの唱えたバンコールという国際決済通貨の仕組みについても解説されていました。


 バンコールという言葉は、目にしたことはあったのですが、実際の仕組み(大きな経常黒字国にも大きな経常赤字国にも罰金を課して安定を図るといった内容)までは知らなかったので、改めてケインズの発想に感心しました。


 ただし、著者の岩村教授の御意見だと、導入されていたら失敗した可能性が高いとのこと。


 他にも、たくさんの「へぇ~」が詰まっていて、為替や通貨について参考になること多し。


 日本のデフレについても、日本人の特殊性から論じられていて、おもしろい見方だなと感心してしまいました。(実際の内容は読んでみてちょう。)


 内容的には専門用語もたくさんあって、やや難しいかもしれませんが、分かるところだけでも読んでいけば、きっと為替や通貨に対する新たな見方を与えてくれると思います。


 FXやってる方だと、感じることがもっと多いかもしれませんね。


 お勧めの本です。


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 秋です。


 美味しそうな柿が、鈴なりになっています。


 思わず一句。





 柿見れば 腹が鳴るなり 午後六時





 ふっ、正岡子規を越えたな。


(↑ 間違いなく勘違いです。)


 読書の秋ということで、お勧め書籍をば。


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 今回のお勧め図書は、『「できません」と云うな』です。


 金太郎氏保有のオムロン創業者・立石一真氏の物語です。


 元はハーバード・ビジネス・レビューに連載されていたものです。


 投資先を調べている間に出会った会社の創業者ですが、あらためて凄い人だったんだな~と感心しています。


 今まで断片的な情報しか知らなかったのですが、著者の湯谷さんのお陰で、より多くのことを知ることができました。


 生前は経営の神様ピーター・ドラッカー氏とも交流があったようですね。


 また、そのドラッカー氏の先を行く経営も行っていたようです。


 特に、これから投資を始めてみようかって方は、錬金術まがいの株価のお勉強をする前に、是非読んでみて欲しい本です。


 小賢しい考えが吹っ飛びます………多分。w


 学生さんなど、若い方にもお勧め。


 オムロンの社憲「われわれの働きで われわれの生活を向上し よりよい社会をつくりましょう」や立石一真氏の人生訓「最もよく人を幸福にする人が最もよく幸福になる」は、投資にもきっと生かせると思います。


 立石一真氏のDNAはオムロンに引き継がれていますが、もう1つ、これから大きく飛躍していくであろう企業にも引き継がれていると思います。


 さわかみファンドの上位組入銘柄でもあります。


(さわかみファンドにオムロンは入っていませんが、こちらは組み込んでいます。)


 私も、次に売り込まれることがあれば、買いにいこうと決めている企業です。


 本の紹介の最後に、立石一真氏のお言葉を本文より紹介させて頂きたいと思います。


 「経営者」を「投資家」に、「経営学」を「投資法」に置き換えてみると良いかなと思っています。







<参考にしたい偉大な創業者のお言葉>


「企業経営者が、このような論文を発表することに対し、やや奇異の感を抱く方があると思うが、その疑問に対しては、こうお答えしたい。企業経営上、最も重要な仕事は、研究開発=R&Dであり、なかんずくそのR&Dで、未来の新しいマーケットを開発することである。そのR&Dは、ソーシャル・ニーズの刺激により行われる。そこで我々経営者の重要な仕事は、現代社会はもちろん、未来社会のニーズをできるだけ早くとらえることである。それには、未来社会がどんなふうに変容するかを見極める必要がある。私は従来の経営学は『過去の経営学』であるとさえ考えている。なぜならば、経営者としての私のモットーは、『経営者とは、将来を考える人』であるからである。」


 立石一真(SINIC理論の発表にあたって 本書より抜粋)



「できません」と云うな


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 本書は経済学の入門書で、分かりやすく説明されていて、お勧めの本です。


 著者は、伊藤元重・東京大学教授です。


 伊藤教授は、日経新聞でも度々お目にかかります。


 いつも的確な視点を教示して下さり、参考になります。


 新聞記事もそうですが、この本も最高学府の教育が文庫本2冊で受けられるという、何だかキツネに化かされたようなお話ですね。


 投資というと、すぐにチャート分析だなんだと株価の勉強を始めるのが一般的だと思いますが、個人的には、まず経済のお勉強から入った方が良いと思います。


 株価を動かすものと、現在何が起きているのかを把握するためです。


 まあ、把握する頃には動いても既に遅いので、把握してその先の動きに備えるということです。


 これを長期投資の視点から簡単に言うと、株価が下がってるから買っていけというだけですが。w


 また、長期投資の場合は、理解することで恐怖心を克服できる………かもしれません。(この心理面の克服は、頭が良いとか知識があるとかいったことではどうしようもないかもしれません。多分、バフェットおじさんの仰るように、知性や教養とは関係ないです。逆に言うと、頭が悪いとか学が無いとかは関係なしに、誰にでもできるということです。)


 大雑把に経済学を理解して、詳しいことはまた別の専門書でということもできます。


 巻末に、きちんとそういった本の紹介もして下さっています。


 経済学は小難しい数式をこねくりまわすだけではないので、興味のあるところだけ読んでも面白いですし世界がグンと広がると思いますよ。



はじめての経済学(上)
はじめての経済学(下)


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