株の配当金を狙った長期投資を実体験を踏まえて研究。

 2010年1月1日付日経新聞第19面の特集に、三井化学が人工光合成の技術開発に向けた実証設備を稼働させたという記事が出ていました。


 以下、三井化学のホームページ上の説明。


 http://jp.mitsuichem.com/techno/strategy_01.htm#co2


 二酸化炭素が排出されて困るなら、二酸化炭素そのものを減らす技術、つまり植物の光合成を人工的にできれば問題はないわけです。


 分かってはいるけれど難しい技術の筆頭なのでしょうが、どうやらそんな夢の技術も実証間近。


 循環型社会の入口にいることを再認識させられる記事でした。


 さて、その三井化学。


 四季報を見てみると、巨額赤字計上中で大変そうです。


 化学セクターも国内再編が進まず、不毛な競争で少ないパイを奪い合っているといった評価を読んだ記憶があります。


 三井化学もその昔、住友化学との統合が破談になっちゃったという話も読みました。


 世界で勝負しなければならない時に、縮む日本市場で利益の出なくなった事業を抱えて争っているようでは、先がなかなか見えてこないと思います。


 素晴らしい技術を持ちながら、収益に結びついていないようで歯がゆいですね。


 住友化学の方は、サウジアラビアに進出。


 こちらも昨年度赤字を計上していますが、サウジでの合弁事業は期待できるかも。


 社会的責任投資という観点からは、アフリカでのマラリア感染防止活動として、防虫剤を織り込んだ蚊帳「オリセットネット」の現地生産をやっていて、現地での雇用創出にも一役買っているようです。


 http://www.sumitomo-chem.co.jp/csr/africa/


 アフリカは、地球上で最後のフロンティアになるのでしょう。


 投資テーマの1つとして、頭においておくのはありかなと思っています。


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 2009年4月3日付、日経新聞第9面に野菜工場に関する記事が掲載されていました。


 食糧問題の解決という点で、興味のあった投資テーマです。


 以下、記事による参入企業各社と個人的な感想です。





大成建設

 メーカー向けに遊休工場を野菜工場に転用する事業を開始。
 さわかみファンドがガッチリとホールドしています。独自の高い技術を持った日本の建設会社には、将来性を感じているようですね。他の建設会社もホールド。
 大成は、北海道に先進的な環境対応のシステムを取り入れた自社ビルも建設していたと思います。海外進出に積極的で、トルコの海底トンネルや中東のドバイの開発にも参加している様子が、NHKの「沸騰都市」という番組で報じられていました。でも、海外の不動産バブルが弾けて、大逆風が吹いています。
 長期投資をするなら、景気の良い時に建設を大きく買い込むのは止めた方がいいと思います。誰が見ても、誰に聞いても、景気の悪い時に買っていくべきです。落ち込み方が半端じゃないからです。金融、証券、不動産などの景気敏感株はみんなそう。好景気の時に材料が出たと言って喜んで買っていると、はしごが外されてえらい目に遭います。今回も赤字を発表して、PBR0・5倍近くまで売り込まれていました。もっとも不景気を乗り切ると、お花畑に一面のお花が咲くと思います。




昭和電工

 栽培コスト抑制のための発光ダイオードチップを開発。赤色LEDチップで、光合成に適した波長。出力は従来品の3倍と高く、使用電力は7割削減という夢のような製品らしいですよ。
 疑似太陽光や水、肥料、効率的生産のためのロボット、各種センサー等々、必要なものを考えていくのも楽しいです。野菜「工場」ですからね。
 「電工」には甘美な響きがあります。金太郎氏も「電工」と名のつく企業は好きです。




セコム工業

 警備会社のセコムの関係かなと思っていたら、やっぱりそうでした。セコムも、さわかみファンドがガッチリとホールドしている企業です。
 金太郎氏は警備にはあまり魅力を感じていませんが(安全保障の問題は、政府と警察がもっと頑張れって感じですよ。)、「安全」に関する事業は将来性があるのだろうなとは思います。もっとも、セコムは警備だけではないようで、野菜工場の他にも、介護など様々な事業領域へ進出していますね。今のような難局に際して、財務がきちんとしている上に、こういったイノベーションの種を抱えている企業は、強い企業だなと思います。それから、ここも不況に強いビジネスでしょうね。
 セコムはキムタク銘柄、長嶋監督銘柄でもあります。これは金太郎氏にとって、非常に重要なポイントです。テレビで毎日のように「セコムしてますか?」「セコムしてないんですか?」と言われると、「買わなければならんのか?」と思ってしまいます。その昔、加藤あいちゃんに引き寄せられてチンタイを衝動買いしてしまい、名前の通り沈滞し、追加投資を余儀なくされた金太郎氏としては、いつも葛藤の毎日です。こういうのを「羹に懲りて膾をふく」と言います。ww




神内ファーム21

 北海道の会社みたいですね。上場企業が関与しているわけでは無さそうです。大企業に負けることなく、大きく育って欲しいですね。




キユーピー

 こちらも、さわかみファンド保有です。こういった投資テーマを調べてみると、さわかみファンドの組入銘柄が出てきて感心しています。基準価額は下がっていますが、それは今現在の市場評価に過ぎません。要は、きちんと将来を考えたポートフォリオが組まれているかどうかだと思います。
 キユーピーは大崩れしませんでした。優待もあります。でも、大きなリターンがあるかは確信がありません。現況では、むしろ大きく落ち込んだ輸出関連の優良銘柄へ投資しておく方が合理的かなと思っています。




カゴメ

 得意とするトマトの栽培を行っているようですよ。
 中国製食材への警戒が強まって、食の安全に対する意識も高まっていますね。個人的には、食も職も基本的に地産地消が良いと思います。海外への安易な依存は、ツケが回ってくる可能性も大きいでしょう。野菜工場は、こういった観点からも応援したい事業です。




JFEライフ

 鉄鋼会社のJFEホールディングスのグループ会社ですね。JFEホールディングスの方は、さわかみファンドが保有しています。株主優待でもらえるのが、ここで生産されたレタスじゃなかったかと思います。美味しいと評判らしいですよ。
 鉄冷えで大変そうですが、長期投資はこういう時こそチャンスと捉えます。数土社長が仰っていますが、危機は危難と同時に機会でもあります。投資をゼロサム、マイナスサムのカジノではなく、プラスサムのビジネスと捉えるのが長期投資家で、こういった時に世の中に必要な良いビジネスを安く買い叩いていくというわけです。特に、100年に1度などと形容される危機は、ビッグビジネスをとんでもない安値で買っていくチャンスだと思います。




三菱化学

 野菜栽培ベンチャーと野菜工場の共同開発に着手。
 三菱化学の野菜工場については、前にも取り上げた記憶がありますね。金太郎氏の三菱は、三菱商事で自己完結してしまっています。将来性があれば、商事が関与するだろうってな具合です。かなり雑な思考ですね。w




 野菜工場の先には、穀物工場なども見えてきそうです。


 身近な食の問題でも、近い将来、きっとイノベーションが起きると思います。







<付記>


 大成建設など建設株については、さわかみファンドは保有していますが保有比率は下落傾向です。澤上のおじさんは、建設株について強気の御発言をなされていたと思います。現在はファンドのマネジメントを任せているので、建設株についてのファンドマネージャーの見方が弱気なのかもしれません。


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 2009年3月7日付、日経新聞14面の決算トークにて、巴工業の取締役の嘆きが紹介されていました。


 同社の遠心分離機は、太陽電池の製造にも使われ不況下でも好調なのだそうです。


 でも、投資家には太陽電池関連であることは知られておらず。 orz


 ということで、ここでも書き残しておこうと思います。







 太陽電池はシャープや京セラ、三洋電機など、電池そのものを製造販売しているところから、信越化学工業やSUMCOなどの素材を提供するところまで、調べていくと産業の広がりとつながりを感じられて面白い投資テーマです。


 まだまだ隠れた太陽電池関連というのはありそうですね。


 企業はそれぞれが相互依存の関係にあって、ある最終製品の市場が拡大して売上高が伸びると、恩恵が関連産業に次々と波及していきます。


 すそ野の広い産業においては、その中でシェアを高め売上を伸ばすのはどこか、その売上をきちんと利益とキャッシュに結びつけるのはどこか、その上でより価値と価格に差がついていると思われる企業はどこか、といった視点で見てみることが必要なのかなと思っています。


 まあ、これが分かるようになるまでには、かなりの勉強と経験が必要なのでしょうが。w


 素人的意見ですが、やっぱり基本は儲かりそうな企業ではなくて、自分がよく知っている応援したい企業(自分自身がお金を払っており、経済的連鎖の中にいることを実感できる企業)へ投資するのが良いと思います。


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 シャープ


 住宅用太陽電池で、多結晶タイプでは最高の14・4%の高変換効率太陽電池を開発。


 太陽電池といえばシャープですね。


 ドイツや中国の企業にシェアを奪われつつあるようですが、何とか巻き返してもらいたいです。







 三菱ケミカルホールディングス


 子会社の三菱化学が、植物工場の事業に参入。


 工場内で植物を育てるための人口光を発生させる、発光ダイオード(LED)と有機薄膜型太陽電池を組み合わせた照明システムを供給。


 発光ダイオードは、蛍光灯より寿命が長いというメリット。


 有機薄膜型太陽電池は、供給不足のシリコンを使わず安価に製造可能。(三菱化学は今のところ開発段階のようです。)







 植物工場はベンチャーが手掛けているようですが、面白いビジネスだなと思ってます。


 これだと都会の高層ビル内でも栽培できちゃうわけでして、天災に左右されず食糧の安定供給も可能です。


 食糧問題解決に一役買ってくれるかもしれませんよ。


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 銘柄選択については、いくつかのテーマで書き残しているので、多少の参考にはなると思います。


 今のところ積極的に支持していないので書いてないですが、原子力発電、風力発電が次世代エネルギーとして重要と思えば、東芝や三菱重工、日本製鋼所、日本風力開発といったあたりも浮かんできますね。


 また、僕はタバコを吸いませんので、必然的に関連企業は弾かれますが、喫煙に文化的な側面があることは理解しているつもりです。(例えば、綺麗なパイプ、綺麗なライター)


 従って、愛煙家の方にとって喫煙という価値観が大事であるならば、関連企業への投資も立派な社会的責任投資ということになると思ってます。


 実際、『ビジョナリー・カンパニー』という優秀企業について書かれた本でも、フィリップ・モリスという企業が取り上げられていました。


 日本でもJTの投資成績は良いはずです。


 お酒についても同じことだと思います。


 自分が良いと判断したのなら、それは誰が何と言おうと良いということです。


 賢明なる投資家というバリュー投資の大家、ベン・グレアム氏の本でも同じことが書かれてました。


 何より、こういった具合に、それぞれの投資家の価値観が出るのが魅力の1つですよ。







 そんなにたくさんお金を持ってないよって方でも、単元未満株を使えば、少ない予算でも良いポートフォリオが組めると思います。


 イー・トレード証券で手数料0・63%です。


 最近知ったのですが、野村証券のほっとダイレクトのほっと割プランを使えば、ミニ株(1単元の10分の1)の買付に関して手数料無料です。(売却時は手数料が高いので注意)


 10年以上保有することを前提にすれば、SRIファンドを買うより良いのではないかと思います。


 半永久保有の追加投資で大きく転がそうという、誰かさんのような野望を持っている場合はなおさらです。







 実際の銘柄選択の例としては、お猿の金太郎さんでも分かる優良企業の中から選んだ企業を核にすえておいて、周りを気に入った企業で固める方法があります。


 例えば、トヨタ自動車、キヤノン、信越化学工業、本田技研、花王、武田薬品工業、7&iHD


 1株が高いのがネックですが、こんな企業さんも候補。


 ファナック(1万円程度)、任天堂(5万円とちょっと高いし、人気が出てしまっているので今後がやや心配なところ)


 それから、シマノ、小松製作所、HOYA、エーザイ(丁度、買収資金に費用がかかり、上場来初赤字を計上です。)、ダイキン工業なんて企業もいいですね。


 まだまだ良い企業はたくさんありますよ。


 ここに太陽電池とか、燃料電池とか、風力発電とか、食糧問題とか、水資源といった具合に、自分の投資テーマに引っ掛かる企業さんを加えていきます。(上記優秀企業には、これらの投資テーマを内包しているものもあると思います。)


 ついでに、SRIファンドがどさくさに紛れて自分の関係会社を組み込むように(例:銀行)、自分の大好きな企業も組み入れてあげます。


 ちょっと気になる新興市場の有望銘柄を組み込んで、応援してあげるのもいいですね。


 資金の配分は、全体を見て保有企業の時価総額も考えて、バランスよくってところかな。


 僕の場合、バランス崩れまくりなんですけどね。


 やってみると楽しいですよ。


 実際にポートフォリオを組んでみると、その辺のSRIファンドと似たり寄ったりの組み合わせになってるでしょう。


 組入上位銘柄には、上記の優秀企業が名前を連ねていると思います。


 こんな楽しいことを高い手数料を払ってやってもらうなんて、そんな馬鹿な話はありません。


 バフェットさん風に言うなら、「最愛の人とのセ○○スを高い金を払って他人にしてもらうようなものだ。」ということになるでしょうか。







<覚えておきたい偉大な先人のお言葉>

 熟練した投資の社会的目的は、ピストルが鳴るより早くスタートして大衆を出し抜き、他人にツケを回すことではない。時代の悪しき力と、未来を包む無明を打ち負かすことだ。

 ジョン・メイナード・ケインズ


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